【ILPT便り】第187回『自分と他人。どっちに厳しく接していますか?』 

From:赤羽秀徳
 
こんにちは。赤羽です。
 
最近、何か目標を決めて
そこに向かって努力している
ことはありますか?

 資格試験とか?
 
 趣味とか?
 
 治療スキルとか?
 

 

 

 
また、
同じことを他人に確認したことは
ありますか?
 
「・・は進んでいる?」
「・・は大丈夫?」
など。
 
ここで、もう二つ確認の質問です。
 
自分にできていないことを
他人に要求したことは
ありませんか?
 
あるいは、
 
自分ができていることを
そのまま他人に要求した
ことはありませんか?
 
私は、あります!!

実は、
 
他人に【要求」しすぎると
二人の関係が破壊してしまう
ことがあります。
  

 
◇自分に厳しく×他人に厳しく=〇〇

 
 
自分にすごく厳しい人で、
きちんと自分との約束を
守れている場合、
 
他人にも厳しくなりすぎて
しまうことがあるでしょう。
 
良く言われる、完璧主義の人。
 
確かに理屈的には間違っていない
ことがほとんどでしょう。
 
この関わり方で、お互いの関係が
より温かくなっていけばそれが
正解でしょう。
 
しかし、
 
多くの場合は、お互いの関係が
破壊していってしまうとされて
います。

 

◇自分に厳しく×他人に優しく=〇〇

 
 
もし、あなたが関わる人が
自分との約束を守れず、いわゆる
ルーズの人だとしたら、

あなたは、どんな行動をとる
と良いのか。
 
それは、
 
「その人を守る」ために行動して
みるということです。
 
「守る」とは、
そのひとの欲求充足の支援を
していくとも言えます。
 
「守る」とは
その人に貢献してくこと!
とも言えます。 
 
自分の欲求充足をするとともに
他人の欲求充足のお手伝いを
していく姿勢。
 
これは、選択理論心理学では
【責任の概念】と言われています。
 
弱い人と関わったときには、
いつも思い出してほしいい
概念です。
 

 
◇守る意識を高めるに


 
では、「その人を守る」意識を
より高めるために役立つ概念を
別の角度からみてみましょう。
 
たとえば、完璧手技の場合、
 
健康・不健康
 
 善・悪 
 
 白・黒 
 
のように境界線をクリアーに
考えてしまうことが多いでしょう。
 
しかし、
 
現実の社会では、
中間のいわゆる「グレーゾーン」が
かなりの比率を占めています。
 
 白 グレー 黒 という感じです。
 
不健康と言われながら長生き
したり、

健康だと思っていた方が
突然の病に見舞われたり
 
血圧は、130とか135とか、
体温は、何度とか、
 
同じ値の人でも、総合的に
みると状況はまちまちです。
 
本当に完璧な人はだれも
いないでしょう。
 
誰かの基準で判断が
下されているのです。

裁判の判決も、裁判官に
よって分かれることも
あります。
 
腰痛の場合でも
腰痛=有害 なもの 
 
と考えるのは、予後の悪い方に
良くみられる特徴ということを
ILPTベーシックセミナーで
お伝えしています。
 
腰痛=有害と考えるのではなく、
腰痛というグレーが多いものを
どのように対処していくかが
非常に大切です。

以上のように考えると、私たちは
何を追い求めたらいいのか?
  
まずは、
 
「完璧は無」いということを受け入れること。
 
それは、
 
自分自身に対しても同じです。
 
相手が完璧でないとしたら、
自分も同じように完璧では
ないことを知っていると
それを受け入れられます。
 
さらに、
 
人生はいつも完璧ではなく成長の途中
と考えると楽になりませんか?
 
成長に気づけると嬉しさもあります。

腰痛の患者さんも
完璧に痛みをとるのではなく
 
グレーの部分を残しながら
腰痛からも学びを得て
成長していくと考えられたら
「安心」が増えていくでしょう。
 
その安心が、「脳の鎮痛機構」を
より強化してくれます。
  

 
◇本日のまとめ

 

私たちは、グレーの部分はあるけれど、
今できるこをと、全力でやることは
非常に価値が高いでしょう。

できることをやった結果、
完璧な結果が保証される
わけではありません。

だから、注目していきたいは、
「結果」ももちろん大切ですが、
それ以上にその「プロセス」。 

そのプロセスに対して、

・自分にはより厳しく
 
・他人にはより優しい
 
態度で、必要に応じて支援の手を
差し伸べることが、

温かな人間関係を育むのに
役立つと感じています。
 
思いついたら、一歩踏み出してみませんか?

すべての人々のハッピーのために。
 
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聞きたいことや感想は、気軽にメールでどうぞ。

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対話的腰痛アプローチ 
Interactive Low back Pain Technology(ILPT) 
主宰 赤羽秀徳 
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