こんにちは。赤羽です。
あなたは、誰かに励まされて、素直に受け入れられず、違和感を感じたことはありませんか?
日常生活や仕事上でもよく使う「励まし」ですが、「励ます」ときに最も注意すべき事があります。
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それは、
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【余計なお世話】
になっていないか?ということです。
相手のためにと思って励ましているのに、これではお互いの関係性にも悪影響が出そうですね。
今回は、そんな「励ます」ことについて、お互いがより心地良くいられるために、知っておきたい原則を一緒に確認していきましょう!
◇改めて、励ましたくなる時は、どんな時?
「励ます」という意味を調べてみると、共通しているのは、
「元気や勇気を出すように力づける」などのことが書かれています。
当たり前かもしれませんが、励ましたくなるときには、その相手は「元気」がなかったり、一歩を踏み出す「勇気」がなかったりする状況にあり、それに気づいた人は当事者を励ましたくなります。
「元気出しましょうよ!」
「大丈夫ですよ!できますよ!!」
「勇気出してやってみましょう!」
など。
でも、このとき、「相手に価値観を押し付けたり」「相手の行動を変えよう」という思いで発言していると、相手は違和感を感じるでしょう。
◇相手の背景を知りましょう!
まず、こちらが知るべきことは、何故、相手が
・元気がなかったり、
・一歩踏み出す勇気が無くなっているか
という、「理由」です。
すべての行動には理由があります。
元気がない、勇気がない、これらにも必ず理由があります。
そして、人の行動は、段階的に変化していきます。
この事からも、励ます時にも、大切なことがありそうですね。
それは、【タイミング】。
シンプルに考えると二つのタイミングがあります。
その1:
良い【タイミング】は、
問題解決に向けてどんな行動を起こし、どんな考えに変えていったら良いか本人が分かっている、あるいは、それらを考えようとしているとき など。
つまり、一歩踏み出す方向が見えてきているときです。
このときは、励ましても素直に受け入れてくれる確率が高くなるでしょう。
その2:
一方、
・励ますのを再考した方がよい【タイミング】は、
本人が混乱していて、行動を起こせなていないとき。
(例外もあるとは思いますが)
この再考のタイミングでは、まず、状況を良く
○ 傾聴 し、
○ 承認 して、確認したいことを
○ 質問 していくことで、
相手も“自分”で解決の糸口を見つけて、こちらが、「元気や勇気を出すように力づける」ということをする必要も、ほとんどいらなくなるでしょう。
こちらが意見を言うのではなく、「聴く時間を9割」とる感じです。アドバイスしたいことがあっても、じっとこらえます。
◇普段の臨床と日常の違い
実は、我々療法士は、励ます【タイミング】は臨床では、当たり前に調節しているかもしれません。
初回の問診を始めてすぐに、励ますことはしませんよね。
何かしら、評価や治療が進んで、相手の状況が分かった時に、励ますことをするかと思います。
ところが、日常生活では、ついつい話を「傾聴」しないうちに、励ましてしまうこともあるかもしれません。。。
そのな時に【余計なお世話】になってしまうことも多いでしょう。
改めて、日常茶飯でも、コミュニケーションスキルが試される場面は多々ありますね。
◇本日のまとめ
今回は、「励ます」ということを改めて考えてみました。
励ましたいな!と思ったときに
今がその【タイミング】か?と考えることで、
『良き支援者』
になっていけると思います。
是非、より一層、励ましのタイミングを意識してみてはいかがでしょうか?
すべての人の素敵な笑顔のために!
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