【ILPT便り】第251回 『 最後に手をつないだのは いつ?』

こんにちは。赤羽です。
  
突然ですが、
【手紙 ~親愛なる子供たちへ~ 】
という歌詞(手紙)をご存じですか?
 
以前、このメルマガでも紹介しましたが、その時の状況によって、同じ内容でも気づくこと、感じることがが変わると思いますので、すでに知っている方も、じっくり一緒に見ていきませんか?
  
今回紹介する歌詞は、「年老いた親」から、「自分の子供へ」向けたメッセージです。
  
元の歌詞はポルトガル語で書かれており、作者は不明のようですが、樋口了一さんが、この詩を知り、感銘を受けて、作曲もされたようです。
  
では、早速歌詞(手紙)を紹介します。
 
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【手紙 ~親愛なる子供たちへ~ 】

「年老いた私が、ある日 
今までの私と違っていたとしても 
 どうかそのままの私のことを理解
 して欲しい

 私が服の上に食べ物をこぼしても
 靴ひもを結び忘れても 
 
 あなたに色んなことを教えたように
 見守って欲しい

 あなたと話す時 
 同じ話を何度も何度も繰り返しても 
 その結末をどうかさえぎらずに
 うなずいて欲しい

 あなたにせがまれて繰り返し読んだ
 絵本のあたたかな結末は、いつも
 同じでも私の心を平和にしてくれた

 悲しい事ではないんだ 
 消え去ってゆくように見える私の心へと 
 励ましのまなざしを向けて欲しい

 楽しいひと時に 
 私が思わず下着を濡らしてしまったり
 お風呂に入るのをいやがるときには
 思い出して欲しい

 あなたを追い回し 
 何度も着替えさせたり 
 様々な理由をつけて 
 
 いやがるあなたとお風呂に入った 
 懐かしい日のことを

 悲しいことではないんだ 
 旅立ちの前の準備をしている私に 
 祝福の祈りを捧げて欲しい

 いずれ歯も弱り 
 飲み込むことさえ
 出来なくなるかも知れない 
 
 足も衰えて立ち上がることすら
 出来なくなったなら

 あなたが 
 
 弱い足で立ち上がろうと
 私に助けを求めたように 
 
 よろめく私に 
 どうかあなたの手を握らせて欲しい

 私の姿を見て悲しんだり 
 自分が無力だと思わないで欲しい 
 
 あなたを抱きしめる力がないのを
 知るのはつらいことだけど

 私を理解して支えてくれる
 心だけを持っていて欲しい 
 
 きっとそれだけでそれだけで 
 私には勇気がわいてくるのです

 あなたの人生の始まりに
 私がしっかりと付き添ったように 
 
 私の人生の終わりに少しだけ
 付き添って欲しい

 あなたが生まれてくれたことで
 私が受けた多くの喜びと 
 
 あなたに対する変わらぬ愛を持って
 笑顔で答えたい

 私の子供たちへ 愛する子供たちへ」
 
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いかがでしたか?
 
私たちは、生まれて数年の記憶はほぼありません。
 
この歌詞を読み、たくさんの気づきがありますが、一つ取り上げるとしたら、歌詞の最後の部分 

 
「あなたの人生の始まりに
 私がしっかりと付き添ったように 
 
 私の人生の終わりに少しだけ
 付き添って欲しい

 
この部分。
 

自分の記憶のないときに両親がしてくれたことは、どんなことだったのか?
どんな苦労があったのか?
 
私は、普段母と離れて暮らしているので、お盆や正月などに帰省したときに、いろいろなエピソードを聞くようにしています。
 
聞いていくと、驚くような苦労話も聞けて、今いることの「有難さ」を感じます。
 
そして、手をつないで少し歩いてみよう!とも思っています。

改めて、
  
今回の歌詞を読んで、感じたこと、気づいたことを話やすい方にシェアしてみてはいかでしょうか?
 
そして、
 
少しでも、こころに響いたことがあったら、是非、私生活やお仕事に活かしていただけたら幸いです。
 
ここまで、お読みいただきありがとうございました。

 
私と出会うすべての人々の素敵な笑顔のために。