こんにちは。赤羽です。
突然ですが、質問です。
あなたは、
アドバイスや援助をしようとして
「失敗したな~」という経験はありませんか?
アドバイスや援助が、お節介になって
しまったという経験。
できれば、
「ありがとうございます」
「助かりました」
「ほんとによかったです!」
と、感謝の言葉をいただきたいですよね。
それは、
あるポイントをおさえることによって
可能です。
しかし、
ポイントを押さえないと、私のように
失敗してしまいます。
そこで今回は
私の経験から学んだポイントを
3つ紹介します。
◇新宿駅の階段で
まずは、私のエピソードを二つ紹介します。
一つ目は、新宿駅の階段で。
今から、9年ほど前になりますが、
仕事帰りに新宿駅で電車の乗り換えの
ために、階段を登っていたら、
二人組の男性が、階段の途中に座り込み
なかなか立てない様子でした。
その状況をみて、私は、
「助けた方がよい!」
「このまま通り過ぎてはいけい!!」
と思い、
「大丈夫ですか?」
と、訪ねました!
正直、私もドキドキしながらです。
そしたら、
「いいからほっといてくれ!」
と、
叱られるように、大きな声で怒鳴られ
ました。
さすがに、
普段あまり怒らない私も、
かなり「イラッ」としました。
そして、その後、現場から離れながら
「親切に声かけてやったのにっ!」
「声かけなければよかったーーー!!」
と思ってしまいました。
◇終点に到着した電車で
では、もう一つのエピソードです。
地下鉄丸ノ内線での出来事です。
電車が終点に到着し、
寝ている方がいたので、
「このままでは、また出発してしまう」
と思い、
「終点につきましたよ~」
と声をかけたら、
「いいからほっといてくれ!」
という雰囲気で、
嫌な顔をされました。
それ以来、同じような場面に遭遇しても
ほとんど声をかけなくなってしまいました
…。
あなたは、いかがですか?
私生活、仕事などでこのようなことは
ありませんか?
ILPTベーシックやアドバンスでお伝えしているように、
大切な原則を守っていないと、今回の私のような
結果になるでしょう。
◇押さえておきたいポイントとは?
私たちは、ついつい
【自分が正しい】と思い込んで
しまうものです。
つまり、
「答えはいつも相手にある」
ことを忘れてしまうのです。
これが、ポイントの一つ目です。
このポイントが抑えられていないと
誰かが困っていると思われる場面に
遭遇した時に
「きっとこの人は、困っている」と思うのは、
自分ですよね。
・相手は、本当に困っているのか?
・助けを必要としているのか?
そんな観点を忘れて、
「自分が正しい、自分が答えを知っている」
と思ってしまうと
失敗する確率が高くなってしまうでしょう。
では、どうすればよいのか?
それは、
【自分が正しい】という思いではなく、
「気づかい」の心から
=============
・「どうしましたか?」
・「大丈夫ですか?」
・「うまくできそうですか?」
・「~~しましょうか?」
=============
と、相手の中にある答えを
「確認しよう」という態度で接すると
相手の態度も自然に変わるしょう。
私の経験の、その1、その2 共に、
「私が正しい、私が答えをしっている」
という考えをもって接したので。
相手の方も、そして自分の気持ちも
不快になったのだと思います。
◇いつでも、上質世界(願望)の確認を!
先ほど、
「どうしましたか?」
「(ひとりで)大丈夫ですか?」
「うまくできそうですか?」
「~~しましょうか?」
と書きましたが、これらはすごく
普通の対応ですよね。
実は、
この質問の中に、
カウンセリングや患者さん、利用者さんとの
関わりにおいて大切な要素が含まれております。
・「どうしましたか?」
→ 今起こっている状況の確認
・「大丈夫ですか?」
→ 支援を必要としているのか?
・「うまくできそうですか?」
→ 今の対処法の効果を確認
・「~~しましょうか?」
→ 望んでいることの確認
となります。
4つの要素を取り上げましたが、
まずは、
2つしっかり、意識していただくと
対応が変わると思います。
その二つは、
そもそも
=============
・相手が支援を望んでいるのか?
・望んでいることは何か?
=============
です。
例えば、
職場で部下が困っていそうという
雰囲気を感じたときに、
「こうやってみたら、…」
とすぐにアドバイスすると
突然すぎて、相手もアドバイスを受け入れる
準備ができていないかもしれません。
そこで、丁寧に、
「○○さん、大丈夫?」
「どこまで進んでいる」
「困ったことがあったら相談にのるよ」
「いつまでにやりたいの?」
などと接しながら、
=============
・相手が支援を望んでいるのか?
・望んでいることは何か?
=============
を、確認していくと
和らかな対応になりそうですね。
◇本日のまとめ
私たちは、ついつい困っている人を見ると
アドバイスや援助をしたくなるものです。
すぐにアドバイスや援助して
成功するときもあるとは思いますが、
アドバイスや援助が“お節介”になる
こともあるでしょう。
そうならないために、
1 「答えはいつも相手にある」と考え
まずは、
2 「相手が支援を望んでいるのか?」
3 「望んでいることは何か?」
をしっかり確認することから
始めてみてはいかがでしょうか?
世界平和に向けて、できることからまず一歩。
すべての人々の素敵な笑顔のために。