【ILPT便り】第217回『 “肯定的フィードバック”は、スポットライト! 』

 

こんにちは。赤羽です。
 
こんな経験ありませんか?
 
ある人から、

「〇〇さんのその行動、素晴らしいと思います!」
 
と言われたり、
 
「〇〇さんのその考えは、私には思い浮かばなかったです。
ありがとうございます!」
 
というように

「肯定的なフィードバック」を
いただいた時に、ドキッ!としたり、
ビックリ!したこと。

自分では、
大したことをしたり、
考えたりしているつもりは
全くなかったとしても
 
他人からのフィードバックにより
自分のしたことや、考えたことの
価値観が劇的にプラスに変化したこと、

など。
 
そんな経験はありませんか?
 
それは、

自分では当たり前すぎて
 
 良いのか
 悪いのか

あるいは、

 評価すら
 
しようとしていなかったこと
かもしれません。
 
でも、他人からの評価により
体が一瞬で熱くなるようなその「言葉」。
 
きっとすごいエネルギーがあるのでしょう!
 
でも、
 
この「肯定的フィードバック」を人に
するには、【日常から意識】していないと、
すぐにはできないとされています。
 
そこで、

今回は、
そのヒントになる情報を3つ
お届けしていきます!


 
◇努力する人、怠ける人に影響を与えているものは?


 
次の言葉を聞いたことがありますか?
 
『 努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る 』
 
これは「井上 靖」さんの言葉です。
 
私が、初めてこの言葉に出会った時、
「あっ!なるほどな」と思いました。
 
それは、
 
その人が発する言葉を聞くと、その人が
 ”努力している人”なのか
 ”怠ける人なのか”
ほぼ分かるからです。
  
シンプル考えると

”希望”があるというのは、成功イメージが
ある状態。
 
だから、努力できる。
 
”不満”は、
成功イメージはそのときは、あまりない。
 
だから、

回避行動の方が多く、不満を語るでしょう。
 
そのように
 
成功イメージを持てている人(場合)と
成功イメージを持てていない人(場合)、
 
本人にも原因があるかもしれませんが、
 
実は、

本人と関わる周囲の人からの情報が
影響していることも大きいとされています!
 
つまり、
 
どのような「フィードバック」を【普段】から
受け取っているか?
 
ということです。
 
これが、本日の情報、その1です。


 
◇否定的な面に注意が向く特性


 
次に、2つ目、
 
「ネガティビティ・バイアス」についてです。
 
これは、人間にもともと備わっている能力で、
危機的な状況を察知するものといわれています。
 
この特性を持っている私たちが注意したいことは、
 
普段、何気なく過ごしていると、つい
他人の欠点や、苦手、不得意な面に
注目を向けてしてしまうことが多い、
ということです。
 
その特性を知った上で、
 
より意識して「その人の、行動、思考」の
良い面、素晴らしい面などプラスの面を
たくさんキャッチし
  
それを、
 
【きちんと相手に伝える】
と必ず、変化が起こります。
 
例えば
 
 ・できていないことよりできているところ
 
 ・短所より長所
 
 ・弱みよりは、発揮できたその人の強み
  
など、プラス面伝えることで、

相手が“自分に対する認識”が
変化していき、
 
「自分って、案外でできることあるじゃん!」
「少しでも、やってみようかな?」

などと変化していきます。
 
その結果、
 
「希望」がみえてくることも
十分期待できるでしょう。

◇幸せの土台となる心理的安全性


 
ところで、
 
「心理的安全性」って知っていますか?
 
それが、本日三つ目の情報です。
 
これは、
 
「自分の考えや気持ちを誰に対してでも
安心して発言できる状態のこと」で、

組織行動学を研究するエドモンドソン
が1999年に提唱した心理学用語とされて
います。

心理的安全性は幸せの土台になり、
これが、保証されていると、

質問やアイディアを発言しても
受け止めてもらえると信じる
ことができ、
 
思いついたアイディアや考えを
率直に発言することができます。
 
また、

心理的安全性が保証されていると、
ネガティブな出来事でも話したく
なってきます。
 
家庭でのネガティブな出来事、
 
仕事上のネガティブな出来事、

たとえ
 
話してた上で、問題は解決しなかったとしても
 
「そうなんだね。
 話すの大変だったね。
 話してくれてありがとう」
 
という、肯定的なフィードバックを
もらえたら、どんな気持ちになるでしょうか? 
 
子どもが、
 
「テストで、40点だった!」という話も
恐れることなく、親に報告できて、
 
その内容も、しっかり受け止め、
相手の今後の行動変容の「気づき」
につながる、関わり方ができたら

素敵だと思いませんか?
 
それは、学び続けていくと必ずできます。

◇今回のまとめ


 
今回は、
 
・普段からどのようなフィードバックの受け取っているのか?
 
・「ネガティビティ・バイアス」に注意
 
・「心理的安全性」は幸せの土台
 
という3点について
 
「肯定的なフィードバック」という観点から
お伝えしてきました。

我々は、気をつけないと
関わる人の、否定的な面に注意が
向きがちだと言われています。
 
まずは、

「関わる人の”肯定的な思考や行動”を
監査しよう!」
 
と【決めること】が、
「気づける」ようになることの第一歩です。
 
そして、
 
相手が気づいていない、あるいは、
忘れてしまっている本人の”価値”に
本人が、【スポットライト】を当てられる
ように

ぜひ、肯定的フィードバックをしてみては
いかがでしょうか? 
 
世界平和に向けて、できることからまず一歩。
  
すべての人々の素敵な笑顔のために。