【ILPT便り】第216回『 意識していますか?行動の〇〇!』

はい!赤羽です。

「なんでそんなことするの」
 
「え!どうして!」
 
「まさか!」
 
など、日常生活や臨床で思ったことはありますか?
 
これらの状況が続くと辛いですよね。
 
この状態から、
 
「なるほどね」
 
「わかる~~」
 
「そうだよね」

というように変えられたら、感情的にも
楽に過ごせると思いませんか?
 

ということで、今回は、
人の【行動の☆☆】ということを
改めて考えていきましょう! 

これを知ると、
 
相手のことが理解しやすくなり
自分もイライラしにくくなりますので、
私生活、臨床に役立つでしょう。
 
さらには、

ある人と相性が良い・悪いということが、
論理的に納得できてしまいます。

 

◇すべての行動には、〇〇がある

 
 
以前のILPT便りでもお伝えしましたが、
選択理論心理学によると、
 
「すべての行動には、必ず〇〇がある」
 
そして、
 
「すべての行動は、選択した時点で最善の選択である」
 
と言われております。
 
ここで、質問です。
 
「〇〇」は、漢字二文字です。
 わかりますか?
    
 ・
 
 ・
 
 ・
 
そうですね。
 
 「目的」
 
です。(でしたね。)

そして、
 
その行動の目的は、
「基本的欲求」を満たすことです。
 
言い換えると
「人は五つの『基本的欲求』を満たすために行動する」
ということです。
 
これだけです。
 
このシンプルさが強力ですね。

 
 
◇五つの基本的欲求を覚えて活かしましょう!


 
では、

「ラジオ!幸せを育む素敵な人間関係」
宇都宮 民・愛媛選択理論研究会 著 より引用
させていただき『基本的欲求』を見てきましょう!
 
と、思いましたが、いきなり紹介せず、
すでに、ILPTアドバンスを受講された方は、
思い出してみて下さい。
 
もし、
 
お近くにどなたかいたら、その人に
お伝えして、その内容を説明してみると、
学習効果が高まるでしょう。
 

 


 
では、5つの基本的欲求を
みていきましょう!

1.生存の欲求:

 ⇒ 食べたい
   
   寝たい
 
   休みたい 
 
 ・
 
 ・
 
2.愛・所属の欲求:
 
 ⇒ 愛し愛されたい、
 
   仲間の一員でいたい 
 
 *「愛されたい」は、
  一人では満たせないのが
  ポイント
 
 ・
   
 ・

3.力(承認)の欲求:
 
 ⇒ 認められたい
 
   達成したい
 
   人の役に立ちたい
 
 *単に承認だけではないですね。
  この3点セットは、暗記しましょう!!!
 
 ・
 
 ・
 
4.自由の欲求:
 
 ⇒ 自分のことは自分で決めたい
 
   強制されたくない
 
 ・
 
 ・

5.楽しみの欲求:
 
 ⇒ 自分の好むことをしたい
 
   楽しみたい
 
 *休日の楽しみ方も、本当に人それぞれです。
 
 ・
 
 ・
 
以上が「五つの基本的欲求」です!!
 
これらを満たすと、人は幸せを感じ、
満たさないと、幸せになれないと
いうものです。

また、基本的欲求は、誰もが持って
いますが、求める度合いは
「人によって違い」があります。

 
 
◇相性の良い人、難しい人の理由は?


 
今回、さらに強調したいのは、
人によって、【求める度合いが違う】 
という点です。
 
求める度合いが違うので、周りから
見ていると、不可解な行動や危険な
行動などでも、

本人としては、幸福感、達成感や
満足感にあふれているかもしれません。

でも、

仕事をしている時に、いつも不可解では、
ストレスフルになってしまいますね。
 
そうならないためには、

自分の欲求の強さを知っておくことと、
相手の欲求の強さを想像しながら対応
できると、交渉などもスムーズになる
でしょう。
 
一言でいうと、「相互理解」
 
注意すべきことは、

五つの基本的欲求の強さを5段階で
評価したときに、2ポイント以上差が
ある項目がある場合です。
 
例えば、

親友は、ポイントの差が少ないでしょうし、
うまく行かない相手ほど、ポイントの差が
大きいでしょう。
 
是非、2/5という数字覚えていきましょう。

 
 
◇五つの基本的欲求の強さの評価法


 
では、5段階の評価を簡便にやる方法を
紹介しておきます。
 
先ほどの
5つの基本的欲求のそれぞれの
項目に対して
 
5:かなり強い
 
4:やや強い
 
3:普通 
 
2:やや弱い 
 
1:かなり弱い
 
という基準で、
 
自分、あるいは関わる人をまずは、
直観で結構ですので、評価してみましょう。
 
*お手数ですが、一度、上に戻ってやって
 みましょう。
 
 ・
 
 ・
 
 ・

*評価ありがとうございました。
 
自分、および関わりのある人の、
それぞれのポイントが出たら、

このポイントの差を縮めるのではなく、
この差を「受け入れる」ことから始め
ましょう。
 
 
前述のように、

話し合いや交渉が、より必要になるのは、
2ポンイン以上差がある項目がある時です。
 
交渉の際は、

差がある項目のみ話だけするのではなく、
差がないところも注目しておきましょう。
 
差がないところも知っておくことで、
交渉するときや、
二人で過ごす時に、どの項目に注目していくと
過ごしやすいかがはっきりしてきます。
 

 
◇本日のまとめ

 
 
今回は、
   
・すべての行動には、必ず目的があること
 
そして、
 
・選択理論心理学でいわれている
 5つの基本的欲求は、
 個人により大きさの違いがあること、
 
・その差が、2ポイント以上ある時の対処法 を
 
簡単に紹介してきました。 
 
私生活や臨床で、自分や相手の行動を
理解するとき、

そして、

交渉する場面になったら、是非、
思い出していただければと思います。
 
 
世界平和に向けて、できることからまず一歩。
  
すべての人々の素敵な笑顔のために。