赤羽です。
最近、イライラしやすいと感じることは
ありませんか?
あるいは、
あなたが関わる方は、いかがですか?
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前回の【ILPT便り】では、
「“思考”が先? “感情”が先?に 」
というタイトルで、
感情は、
直接コントロールしにくいものであり、
思考と行為の結果、間接的にコントロール
できるものである、
ということを確認いたしました。
(前回の記事は、こちらからどうぞ
>>>https://akahalabo.com/archives/4334
この記事のように、
「直接コントロールできるものと、できないもの」
という考え方は、臨床、私生活での
感情のコントロールやアクションプランとして
創造性を発揮するときに、かなり役立ちます
ので、
今回も、それに関連した内容を
一緒に考えていきたいと思います。
では、今回もよろしくお願いします!
◇まずは、整理しましょう!
次の内 直接コントロールできるのは
とちらですか?
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問1:
A: 他人
B: 自分
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問2:
A: 過去
B: 現在
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以上は、わかりやすいと思います。
答えは、
共に、
B です。
しかし!!
実践が難しいですね!!
ついつい、こちらの「期待通り」に
【相手が変化】することを望んで
しまうことってありませんか?
そして、
問題は、自分では意外に気づいていない、
指摘されて初めて気づく!ということもあることです。
学びの場では、それに気づくことが時々
あります。
これは、「隠れ外的コントロール」と
いわれています。
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では、もう一問質問です。
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問3:
「環境」はいかがですか?
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直接コントロールできるか、できないか。
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環境は、場面によりますが、
基本的には、直接はコントロール
できないと考えます。
つまり、
エアコンの温度を変えるのも、まずは、
自分が行動しないといけないので、と
考えていただくとよいかと思います。
◇選択理論心理学によると
ここで、
選択理論心理学の考え方を
整理(紹介)しておきましょう。
外的コントロールの信条は、
1:私は、(直接)他人を変えることができる
⇒ こちらが望むことを相手がする
2:私も(直接)他人に変えられる
⇒ 私に悪い情報が起きれば、それは、
他人や環境のせい
これは、他責、言い訳、被害者意識 の状態です。
この状態では、
自分の思考、行為は、変わらないので、
事態は好転せず、悪化していくことが
多くなるかもしれません。
一方
内的コントロールの信条は、
1:私は、(直接)他人を変えることができない
⇒ 選択権は、相手にある
2:私も、(直接)他人に変えられることはない
⇒ どんな結果もすべて選んだのは私である。
これは、自己責任、自立の状態です。
この状態では、
自分の思考、行為を変えようと【創造性】を
発揮するので、事態が、好転していくことが
期待できるでしょう。
◇姿勢・動作の工夫に応用
さて、
この外的・内的コントロールの考え方を
姿勢や動作の工夫という観点で考えて
みましょう。
例えば、
“椅子からの立ち上がりで腰痛がある”
というケースを考えてみましょう。
その1)
外的コントロールの信条の場合の例
「いつも、立ち上がると腰が痛いな。
先生が、これはヘルニアのためと
言っていたな。
しかたないな。
まず、先生にしっかりヘルニアを
治してもらおう。
それまでは、あまり無理しないで
安静にしていよう」
その2)
内的コントロールの場合の信条の場合
「なるほど、
この立ち上がり方を選択したから
痛みが出たんだな。
では、別の選択はないだろうか?
身体の使い方は変えられないだろうか?
そういえば、
リハビリで、骨盤を前後に動かして
いたな!
骨盤の傾きを変えてみよう!
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・
おっ!!やってみたら変化がある。
もっと、いろいろ試してみよう(ワクワク)」
一例ではありますが、
外的コントロールの信条にある状態と
内的コントロールの信条にある状態では、
差が生まれてくるでしょう。
当たり前ですが、
直接コントロールすることができるのに、
自らコントロールしないのは、効果的では
ないですよね。
関わる際には、
しっかり、傾聴、承認した上で、
・選択可能なものがある、
そして、
・行動は、ご自身が選択している
ということを
しっかり、お伝えしていけるといいですね。
◇本日のまとめ
他人、環境、過去を代表に
コントロールできないものを
コントロールしようとすると・・・
ご本人も、そして関わる相手も
不快に感じ、幸福感を感じられないものです。
しかし、
コントロールできないものを
コントロールしようとしてしまう場面は、
自分では、意外に気づきにくいものです。
自分の行動は、周りから見ている人の方が
気づきやすいことも多くあります。
だからこそ、
思いやりのこころで、温かい人間関係を
維持しながら、支えあって生きていける!
そんな輪がどんどん広がっていくといいですね。
世界平和に向けて。できることからまず一歩。
すべての人々の素敵な笑顔のために。