【ILPT便り】第214回『“思考”が先!?“感情”が先!?』

こんにちは。赤羽です。
 
突然ですが、質問です。

あなたは、何かに困ったとき、

・「悩む」時間 と 
 
・「考える」時間 
 
どちらが多いですか? 
 
急にそんなこと質問されても、
これまた困ってしまうかも
しれませんが‥。
 
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何か困難に直面しても、あまり
感情に左右されず、スッキリ解決
できたら理想だと思いませんか?
 
その鍵となってくるのが、
ILPTベーシックでお伝えしている
あのモデルです!
 
今回は、そのモデルから、
「思考」と「感情」について、
一緒に確認していきましょう!

 
◇感情コントロールの鍵「車のモデル」!
 


再度、質問です。
 
すでに、ILPTベーシックを受講済みの方は、
「車のモデル」を説明できますか?
 
これは、
 
人の行動の「要素」と「特性」を説明しているもの
でしたね。

(これから受講される方は、一緒に予習しましょう)
 
まずは、要素から確認していきましょう!
 
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 Q1 : 要素は、いくつありましたか?
 
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これは、大丈夫ですね。
 
タイヤが四つですので、四つでしたね。
 
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Q2 : その中身は?
 
 
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今「考える」と、成長につながります!

  
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では、答えです。
 
 
  ☆ 感情
 
 
  ☆ 生理反応
 
 
  ☆ 思考
 
 
  ☆ 行為
 
 
でしたね。
 
次に、一番大切な質問です!!
 
 
Q3 : 前輪には、どの二つが入りますか?
 
 
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答えは、
 
 
  ☆ 思考

 
  ☆ 行為
 
 
でしたね。
 
 
ここまで、大丈夫でしたか?
 
 
Q4: 前輪は、どんな特徴を表していますか? 
 

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そうですね。
 
  
自分で【直接】コントロールしやすい
という特徴がありましたね。

いかがでしたか?
復習、あるいは、予習になりましたか?
 
記憶に定着してない方は、是非、この
機会に覚えてしまいましょう!
 
そして・・・
 
記憶に定着させるには、やはり
アウトプット、つまり活用することが
大切です!
 
実際の臨床で、感情のコントロールや
生理反応(痛みや、しびれなど)に
注目しているケースにも、このモデルを
使って説明するといいでしょう。
 


◇感情は前輪ではないのか?


 
ところで、
 
「感情」は、前輪ではないのか?
という疑問を持たれる方もいらっしゃる
と思います。
 
その理由の一つは、
 
『感情がどんな状態にあるか』によって、
思考や行為が変わることがあるからだと
思います。 
 
例えば、
 
あなたが、ある国家試験を受けて、後日
その試験の合格発表を車で見に行き、
結果は、不合格だった。
 
帰りに車を運転中、後ろの車から
クラクションを鳴らされたとします。
 
ケース1
  
・結果が、不合格のときは、
 
「どうせ自分なんて、
 何をやってもうまくいかないんだ
 いつもついてないな 」
 
 などの、自分を責める「感情」になる
 かもしれません。
 
一方、
 
ケース2
 
・合格したことが分かった時の帰りで
あれば、同じようなことがあっても、
 
「後ろの人、ちょっとイライラしているのか?
 大丈夫かな?」などと
 
 その人に対して【気遣い】の気持ちを
 持てるかもしれません。
 
このように、

「感情の状態」によって、
思考や行為は影響を受けます。 
 
しかし、

車のモデルで説明しているのは、あくまでも、
直接コントロールしやすいものと
直接は、コントロールしにくいものを
示しています。
 
ということで、
 
感情の状態によって、思考・行為が
「影響を受ける」ということと
しっかり、区別しておくと良いでしょう。 
 


◇実感したいただくための一例


 
では、最後に、より「車のモデル」の記憶を
定着させるために簡単なワークです。 
 
Q1 今すぐ、瞬きをしてください。
 
  ・・
 
ありがとうございます。
できましたか?
 
Q2 今すぐ、みかんを想像して下さい。
 
  ・・
 
ありがとうございます。
これも、できましたか?
 
 ではっ!!
 
Q3 今すぐ、怒って下さい。
 
 ・・
 
ありがとうございます。
 
 ・
  
 ・
 
 ・

もしかして、
笑っている人いませんか?
 
怒って下さいとお願いしたのに‥‥。
 
最後のワークです。
 
Q4 今すぐ、心拍数を150にしてください。
 
 
・・
 
 
ありがとうございます。
これは、無理ですよね。
 
 ・
 
 ・
 
以上のように、

ひとつずつ例を挙げて考えていくと
直接コントロースしやすいものと
コントロールしにくいものが
はっきり実感できると思います。
 
良かったら、このワークも、必要な方には
実際に行ってみていただければと思います。

車のモデルを実感できると思います。
 


◇おわりに


 
本日紹介した
 
この車のモデルは、
選択理論心理学の創始者である
精神科医のウイリアム・グラッサー博士の
偉大な遺産とも言われております。 
 
是非、私生活や臨床で
人の【行動のメカニズム】を考えるときに、

そして、【感情のコントロール】にも
活用していただければと思います。
  
すべての人々の素敵な笑顔のために。