【ILPT便り】第212回『 子供たちへのメッセージ 』

こんにちは。赤羽です。
 
今まで書いた手紙は、何通ありますか?
  
その手紙は、誰に宛てたものでしたか?
  

  

  

 
今回は、ひとつの「歌詞」を紹介します。
  
タイトルは、
【手紙 ~親愛なる子供たちへ~ 】
です。
 
 
すでに、
  
読んだことがある方もいらっしゃると
思いますが、その時の状況によって、
同じ内容でも、気づくことが変わると
思いますので、一緒に見ていきましょう。
 
改めて、手紙の良さも感じるかもしれませんね。
 


◇ 親から子供たちへのメッセージ


 
今回紹介する歌詞は、年老いた親から、
自分の子供へ向けたメッセージです。
  
元の歌詞はポルトガル語で書かれており、
作者は不明のようですが、
  
樋口了一さんが、この詩を知り、
感銘を受けて、作曲もされたようです。
  
では、早速歌詞(手紙)を紹介します。
 
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【手紙 ~親愛なる子供たちへ~ 】

「年老いた私が、ある日 
 今までの私と違っていたとしても 
 どうかそのままの私のことを理解
 して欲しい

 私が服の上に食べ物をこぼしても
 靴ひもを結び忘れても 
 
 あなたに色んなことを教えたように
 見守って欲しい

 あなたと話す時 
 同じ話を何度も何度も繰り返しても 
 その結末をどうかさえぎらずに
 うなずいて欲しい

 あなたにせがまれて繰り返し読んだ
 絵本のあたたかな結末は、いつも
 同じでも私の心を平和にしてくれた

 悲しい事ではないんだ 
 消え去ってゆくように見える私の心へと 
 励ましのまなざしを向けて欲しい

 楽しいひと時に 
 私が思わず下着を濡らしてしまったり
 お風呂に入るのをいやがるときには
 思い出して欲しい

 あなたを追い回し 
 何度も着替えさせたり 
 様々な理由をつけて 
 
 いやがるあなたとお風呂に入った 
 懐かしい日のことを

 悲しいことではないんだ 
 旅立ちの前の準備をしている私に 
 祝福の祈りを捧げて欲しい

 いずれ歯も弱り 
 飲み込むことさえ
 出来なくなるかも知れない 
 
 足も衰えて立ち上がることすら
 出来なくなったなら

 あなたが 
 
 弱い足で立ち上がろうと
 私に助けを求めたように 
 
 よろめく私に 
 どうかあなたの手を握らせて欲しい

 私の姿を見て悲しんだり 
 自分が無力だと思わないで欲しい 
 
 あなたを抱きしめる力がないのを
 知るのはつらいことだけど

 私を理解して支えてくれる
 心だけを持っていて欲しい 
 
 きっとそれだけでそれだけで 
 私には勇気がわいてくるのです

 あなたの人生の始まりに
 私がしっかりと付き添ったように 
 
 私の人生の終わりに少しだけ
 付き添って欲しい

 あなたが生まれてくれたことで
 私が受けた多くの喜びと 
 
 あなたに対する変わらぬ愛を持って
 笑顔で答えたい

 私の子供たちへ 愛する子供たちへ」

 
◇読んでみて、感想は?
 

いかがでしたか?
 
何を感じましたか?
 
改めて、ご高齢の方々の心境が
より深く理解できる歌詞かと思います。
 
 ・
 
 ・
 
 ・
 
私たちは、生まれて数年の記憶はありません。

その記憶のないときにご両親が
してくれたことは、どんなことだったのか?
どんな苦労があったのか?
 
お聞きしたことはありますか?
 
歌詞の最後の部分 

 
あなたの人生の始まりに
 私がしっかりと付き添ったように 
 
 私の人生の終わりに少しだけ
 付き添って欲しい」

 
この歌詞だけでも、様々なことを
考えるきっかけになります。
 
ご家族はいつも身近な存在であり、
伝えたいこと、やりたいことなど
ついつい後回しになってしまうことも
あるかもしれません。
 
相田みつをさんは、
 
「そのうち そのうち 
 
  べんかいしながら 日がくれる」
 
とも言っています。
 

 
◇アクションプランは?

 
 
今回の歌詞を読んで、
 
・早速やってみたいと思ったこと
・意識してみたいこと思ったこと
・伝えたいと思ったこと
 
 など
 
話やすい方にシェアしてみては
いかでしょうか?
 
あるいは、
 
職場の朝礼などで、この手紙を
話題にしてみてはいかがでしょうか?
 
職場の雰囲気にも変化が起こると
思いませんか?
 
少しでも、
 
こころに響いたことがあったら、
是非、臨床や私生活に活かして
いただけたら幸いです。
 
しばらくして、再度、読むのも
かなりおススメです。
 
私は、「響き」が増しました!

すべての人の素敵な笑顔のために。

 

イラスト原画:画家・井上達夫さんよりご提供