突然ですが、質問です。
「あれっ?今、何しようとしたんだっけ?」
「あれっ、○○したと思ったけど、ほんとうにしたっけ?」
(例:玄関の鍵、ガスの元栓など)
など、
直前にしたこと、しようと思ったことを
忘れてしまった、という経験はありませんか?
私は、
入浴時に考え事をしていると、自分が
体を洗ったかどうかも定かでなくなる
ことがあります。
皆さんは、
そんな経験ありませんか?
・
・
・
このようなとき、私たちは何を考えて
いるのでしょうか?
今回は、そんな意識のことを
「無意識」、「有意識」という観点で
確認していきましょう。
その特徴を確認することで、今後の臨床や
私生活での「脳の働き」にも変化が出ると
思いますよ。
◇学びが多いのは、いつ?
先の例のように、直前にしたことを忘れて
しまうときには、きっと、「今、ここ」に
集中せず、
過去や未来のことを考えながら、ほぼ
無意識にその場の行為をしていること
でしょう。
この状態では、心ここにあらずで、
「思考」と「行為」の向きが一致して
いませんね。
ところで、
私たちは、
患者さんや利用者さんに、今よりも
より良い状態になってほしいと願い、
そのために、
ざまな方法で、知識を深めたり、
技術を学んでいるかと思います。
・先輩、同僚、他のスタッフから
学ぶとこもあるでしょう。
・書籍からの情報から学ぶことも
あるでしょう。
・過去の経験から大きな気づきを得る
こともあるでしょう。
例をあげれば、さまざまな学び方が
ありますが、一番の学びは、
「今、ここ」に集中しているときに起こる!
と、思っています。
つまり、【無意識ではなく、有意識】
(*ひらめき のような例外もありますが…)
あたり前かもしれませんが、有意識で目の前で
起こっていることを大切にし、その時の情報を
丁寧に収集していくは、改めて重要なことです。
ここで、強調しておきたいことは、
自分が感じていることと合わせて
患者さん、利用者さんが五感を通して
感じていることを確認していくも大変
重要なことですね。
セミナーでもお伝えしていますが、
自分の感覚だけでは、情報が歪んでいる
ことがあるからです。
◇姿勢の変化を有意識で評価
では、具体的に、姿勢と症状の変化を例に
考えてみましょう。
たとえば、
・今、ある姿勢をしていると症状がある
けれど、
・今、頭部などの位置を変えて、姿勢を変化
させてみると症状が変化する
ということから、
今、
・分かることは、何か?
それだけでは、
・分からないことは何か?
姿勢を変えて、
症状が変化したということは、
・ご本人にとって何に役立つのか?
そして、
症状が変化したことで、
・ご本人の感情にどんな変化が
生じたのだろうか?
など、
「今、ここ」に集中し、有意識で
ひとつの情報に興味をもち観察していると、
その後につながる有用な情報へと変化して
いくでしょう。
逆に、
「今、ここ」に集中ぜず、無意識だと
目の前で起きている患者さん利用者さんの
貴重な変化に「気づく」ことなく、
何となく時が過ぎてしまい有効なアプローチに
ならなくなってしまうかもしれません。
その結果、
自分の知識、技術の引き出しが、いつも
同じものに固定されてしまい、発展がなく
自信もなくなってくるかもしれません。
◇押さえておきた有意識の特徴
そうならないなめに、「今、ここ」に注目し、
有意識で、しっかり観察し、
一つ一つのアプローチの前後変化を見逃さず、
その変化の意義をより深く
【考える習慣】を身に着けると、
知識・技術の引き出しも増えていくでしょう。
しかし、
有意識では、気づいて、考えていくので、
正直、「大変できつい」ことも多いかもしれ
ません。
きづくことによる「辛さ」です。
一方、
無意識でいると、できないこと、できたことも
気づかす、感動も少なく、なんとなく“楽”な
時間が過ぎていくでしょう。
この状態が続くと、「楽(らく)」ではあるけど、
「楽しく」はなりにくですね。
改めて、
有意識で感じる辛さは、成長のために必ず
必要になってくるプロセスです。
そこを乗り越えると、「無意識でもできてしまう」
という段階に到達できるです。
まずは、きつさがある
・「有意識で考える時間」
・「今、ここ」に集中する時間、
を大切にしていくと、より一層成長できると
思います。
◇本日のまとめ
様々問題や課題を解決していくときに、
既存の情報を参考にアプローチしていく
ことも当然大切な事ではありますが、
「今、ここ」にある答えもしっかり、
有意識で観察していくと、きっと、
世界の見方が変わっていくと思います。
その際、思考をするので、きつさもあると
思いますが、成長のプロセスとして
味わってみてはいかがでしょうか?
すべての人の素敵な笑顔のために。
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