【ILPT便り】第205回『“フィードバック”のお陰で〇〇〇が分かる!』

突然ですが質問です。

日常の会話の中で、
 
「そんなつもりで言ってんじゃないよ~」
 
と感じたり、
 
「それは、あなたの勘違いでしょ!」
 
などと思っことはありませんか?
 

 

 

 
私は、時々あります。
 
臨床で考えると、リハビリ中に患者さん、利用者さんに、軽く触れて緊張をほぐすつもりでタッチしているのに、
 
「すみません。すごく痛いのでやめてもらいえませんか?」と言われたり、
 
優しく介助したつもりが、

「そんなに急に動かさないで下さい」
 
などと言われたり…。
 

 

  

 
ひとは、
 
【同じ刺激】でもお互いのその時のカラダの状態や感情によって【感じ方】が変わってきます。
 
相手が機械であれば、いつも同じ力で行えば問題はないでしょうけど。 
 
そこがまた、人間の奥深さでもあり、人間の魅力ともいえるかと思います。
 
ここで、押さえて置きたいキーワードが、【フィードバック】です。
 
私たちは、【フィードバック】があるので、思考や行動を修正して、その時に適切な方向に舵をきっていくことができます。
 
無意識に過ごしている日常にも様々なフィードバックに助けられています。
 
フィードバックというキーワードを意識すると、今まで無意識に行っていたことをより良い方向に改善していくことができますので、今回は、そんなフォードバックについてス少しふれてみましょう!
 


◇フィードバックとは?
 


そもそも、フィードバックとは、どんな意味なのかウィキペディアを参考にみてみましょう。

『フィードバック(英語: feedback)とは、もともと「帰還」と訳され、ある系の出力(結果)を入力(原因)側に戻す操作のこと』
 
とのこと。
 
・出力を入力に戻す 
 
とありますが、
 
実際には、入力側に戻された情報を、次の出力の際に考慮すること、あるいは、【配慮】することといえるでしょう。
 
入力側に基されたときにそれをキャッチするのは、基本的には5感(味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚)で、その情報に基づいて次の出力が考慮・配慮されるわけです。
 
例えば、
 
日常生活では、お風呂に入る時に適温より低いというフィードバックを感じられれば、熱いお湯を追加する。 
 
食べ物の味付けが薄い、というフィードバックが感じられれば、何かしらの調味料を追加する、
 
等が当てはまります。

臨床では、
 
対象の方に徒手療法を行う時の、圧の強さも自分の手の感覚を感じながら強さや速さなどを調整すること。 
 
疲労が強く辛そうだということを視覚からキャッチできれば、運動を中断し休憩を促すこともあるでしょう。
 
その他、相手とのコミュニケーションの場面において、表情や声のトーン、話しの内容などのフィードバックを得て、思考、行動とつながっていきます。
 
このフィードバックがあるから、その時点での【最適解】を見つけていくことができます。

◇相手の答えを知る ということ
 


以上の様に、フィードバックは大切ですが、目に見える部分もあれば、目に見えない部分もありますし、相手から伝えてもらわないと分からない部分もあります。
 
そこで登場する一言が、セミナーでお馴染みの【答えは相手にある】ということです。 
 
つまり、
 
カラダに触れたのであれば、その時「相手は、どう感じているのか?」
  
身体を誘導したのであれば、それによって「相手は、どう感じているのか?」 
 
・心地よく、そして、より楽に感じているのか?
 
それとも、
 
・重く感じたり、違和感が生じたり、不快に感じているのか?
 
そのような【フィードバック】をもらえると自分が行ったことの「答え」が分かり、【今後の課題】が見つかることで、成長にもつながるでしょう。
 

◇フィードバックしやすい「環境」「関係」という視点


 
さらに、人間関係という観点から押さえておきたいポイントがあります。
 
それは、
 
相手が、本心でフィードバックできる「環境」や「関係」になっているか、ということです。
 
あなたもこんな経験ありませんか?

・「この人には、言ってもしょうがないから・・」と思って、正直な気持ちを伝えなかったり
 
・「また、いつか伝えてればいいや」と思い、長期間伝えなかったり、
 
これは、【遠慮】している状態ですね。
 
これでは、事態は良い方向にはいきにくいでしょう。
 
【遠慮】ではなく【配慮】しながら、自分の本心を丁寧に伝えていくと、フィードバックしやすくコミュニケーションのストレスが少ない「環境」「関係」が得られやすいですね。

◇本日のまとめ


 
今回も、お伝えしている内容は、決して難しいことではなくシンプルな事ですが、丁寧に実践するか否かで大きな差が生まれます。
 
「相手は、どう感じているのかな?」「相手は、何を思っているのかな?」
 
そして、自分からも相手のことを「配慮」しながらフィードバックしていく
 
という習慣を常に意識していると、仕事だけではなく私生活でも、その時の【最適解】が得られ、不必要なストレスの軽減にもつながるでしょう。
 
そして、もらった『フィードバック』に感謝して、
  
“成長”に
 
つなげみては、いかがでしょうか?

すべての人の素敵な笑顔のために!
 
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