【ILPT便り】第199回『 おススメ!”忘れ方”の2ステップ 』

From 赤羽秀徳

突然ですが、ちょっとしたワークをやってみましょう!

今から「10秒間」眼を閉じていただきますが、自分の『スマフォ』をイメージしないように頑張ってみて下さい。
 
よろしいでしょうか?
 
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では、はじめます。
 
スタート!

(目を閉じて10カウント)

・・

・・
 
・・

10秒経ちました。

はい、ありがとうございました。
 

いかがでしたか?
 
自分のスマフォをイメージしない!
 
上手くできましたでしょうか?
 
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 ・

上手く忘れることは、一つのスキルで、その応用は臨床や私生活など多岐にわたります。
 
ということで、今回は、
 
効果的に「忘れる」ということから、学びを深めていきましょう!


 
◇「忘れる」ことを意識すると逆効果
 


改めて、質問です。
 
・最初の10秒間ワークで、忘れることができなかった!

・『スマフォ』のことを、どうしてもイメージしてしまった!
 
という方は、いらっしゃいませんか?
 
実は、
 
私たちは、忘れようとしたり、気にしないようにすると、余計気になってしまうことが多いようです。
 
忘れたいときには、どうやって意識を逸らしていくかがポイントになってきます。
 
ですので、先ほどの10秒間ワークでも、10秒間イメージせずに過ごせた方は、きっとあることをしていたと思います。

 
 
◇忘れ方のコツ

 

では、忘れるためのコツを紹介します。

忘れたいと思っているときに、忘れたいことをイメージしてしまったら、自分に素直になることです。
 
具体的には、

1.イメージしたことを、素直に【受け止め】ましょう。

その上で、
 
2.今自分ができること、したいことを【選択】しましょう!

 例えば、
 
 1)そのまま、イメージし続けたいのか?

 あるいは、

 2) 別のことをしたり、考えたいのか?

シンプルに考えると、この2段階の繰り返しです。
 
これだけのことですが、この工程をきちんと行うと、かなり強力になります!


 
◇慢性腰痛治療への応用
 


既に、ご存知の方も多いと思いますが、慢性腰痛の治療で大切な方針の一つに「痛みを忘れる」ことが有効な場合も少なくありません。

治療上のポイントとして、

「・・しては、いけない」

という禁止事項は、

腰痛とその事柄を関連付けてしまい、腰痛の記憶が蘇りやすいと言われております。
 
例えば、

 「重いものを持ってはいけない」

 「長く座ってはいけない」

 「前かがみになってはいけない」

   など

ここでも、先ほどの2番

「今自分ができること、したいことを【選択】しましょう!」

を考えれば、

 「軽いものからやってみては、どうかな?」

 「時々立ち上がったみたら、どうかな?」

 「前かがみになる前にできることは、ないかな?」

など、

腰痛に注目するのではなく、未来に向けてできること、したいことを選択できるでしょう。

◇感情のコントロールにも応用可能

 
 
慢性腰痛治療への応用を紹介しましたが、この考え方は、「感情」のコントロールにも有効な方法と言われております。

怒ったり、落ち込んだり、悩んだり、そんなことにも意味があります。
 
まずは、そのまま受け入れて、今自分ができる行動、思考、そして、願望に注目してみてはいかがでしょうか?
 
不必要な不快感情に悩み過ぎなくなることも多くなるでしょう。

 
 
◇本日のまとめ

 

今回は、

「忘れ方」のコツとして有効と言われている手順をお伝えしました。

1.イメージしたことを、素直に受け止め、

2.今自分ができること、したいことを【選択】していく。

この繰り返しです。

忘れたい事があったら試してみては、いかがでしょうか?

 
 
ILPTでは、腰痛を切り口に「対人関係」を探究していきます。
  
すべての人の素敵な笑顔のために。
 
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聞きたいことや感想は、気軽にメールでどうぞ。

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対話的腰痛アプローチ 
Interactive Low back Pain Technology(ILPT) 
主宰 赤羽 秀徳 
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