From 赤羽秀徳
質問です!
「今は、嫌い!」でも「仲直りしたい」という人はいますか?
その人とのことで、
・嫌な思いをしていたり、
・気になることがあったり、
・良い関係であるとは言えないけれど、
できれば、その人との“関係”を今よりも良くしてして、仲直りしたい、という方。
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日常生活や仕事で、「嫌いな人」と関わることもあるかと思います。
そんなときに、不必要なストレスを抱え過ぎることなく、さらっと対応できたら良いと思いませんか?
今回は、そんな対応のヒントになることを一緒に確認していきましょう!
◇「嫌いな人」の見える化
では、早速やっていただきたいことがあります。
もし、可能な状況でしたら、今思い描いている「嫌いな人」を、書くというワークです。
具体的には、
まず、A4程度の白紙をご用意いただき、横向きにし、それを半分に折って下さい。
その紙の、左半分の中央に、人の輪郭を簡単に書き、その方のイニシャルやペンネームなどを胸の部分に書いて下さい。
次に、
出来る範囲で結構ですので、今思い描いている「嫌いな人」について「嫌だな」「望んだ通りにならない」など、今感じている“こと”を、なんでも結構ですので、先ほどの人の絵の周りに、やや大きな字で書いて下さい。
30秒程度でできる範囲で結構です。
(この作業ができる状況にない方は、紙に書いている状況をイメージしてください。)
では、お願いします!
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ありがとうございました!
今、「嫌いな人」について考えていただきました。
そして、
その方がどんな方なのか書き出していただきました。
◇「嫌いと思っている人」の見える化
では、ここで、改めて質問です。
「今は、嫌い!」でも「関係」を良くして「仲直りしたい」というからには、登場人物は一人ではないですよね!
もう一人、大切な登場人物が必要になります。
さて、どなたでしょうか?
きっとすぐわかると思いますが、
そう
「あなた自身」ですね。
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改めて考えると当たり前かもしれませんが、ここが大切なポイントになります。
実は、先ほど書いていただいたのは、「嫌いな人」ではなくて、正確に言うと、あなたが「嫌いと思っている人」となります。
・嫌いな人
・嫌いと思っている人
この違いを正確に認識していないと、他人に話しをする時の表現が変わってきます。
嫌いな人
ではなくて、
嫌いな人と思った というように、
【…と思った】
という言葉をつけ足すことによって、客観的に自分の思考や感情に気づくことができます。
これは、認知行動療法でも紹介されている、スキルの一つです。
◇他人と自分、どちらに注目しているか?
悩みを抱えてカウンセリングセンターに相談に来られる方が、頭の中で考えているのは「相手」が中心(主)であり、
「自分」
という存在をあまり意識されていない方が多いようです。
そのような状況では、今感じている問題や課題の解決に向けて、自分が何をすべきかという視点より、どうしたら相手が変わってくれるかという、視点が増えてしまうでしょう。
慢性の腰痛を訴えている方も、この痛みに対処するために、自分がどんな工夫や取り組みができるかと考えるより、痛みを他動的に取り除いてほしいと思っている方もいらっしゃいませんか?
自分が、今、
何を考え、(思考)
どんな行動をし、(行為)
どんな感情になったか、(感情)
そして、
自分は何を望んでいるのか、(願望・上質世界)
を、いつも自分との対話を通して確認することを大切にしていきたいですね。
そして、その【支援】をしていきたいですね。
◇本日のまとめ
「嫌いな人」がいるのではなく、「嫌いと思っている自分」がいるだけです。
自分の行動や見方が変わることで、その人は何も変わらなくても、その人との【関係】が変わり、仲直りできることも少なくないでしょう。
日常生活や仕事で、「嫌いな人」と関わるときに、不必要なストレスを抱え過ぎることなく、さらっと対応できるためにも、「・・と思った」というフレーズを使ってみてはいかがでしょうか?
その一言で、自分と対話が始まります。
そんな視点は、慢性腰痛の自己管理の支援にも必ず役立ちます。
いつでも、「自分(本人)」を忘れないようにしていきましょう!
患者さんとあなたの素敵な笑顔のために!!!
ILPTでは、腰痛を切り口に「対人関係」を探究していきます。
すべての人の素敵な笑顔のために。
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対話的腰痛アプローチ
Interactive Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽 秀徳
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