赤羽です。こんにちは。
今、このILPT便りを読んでいるあなたは、
・どんな表情ですか?
・微笑んでおりますか?
・しかめっ面ですか?
その表情を周りの家族や友人が見たら、どんな感情になるでしょうか?
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さて、今回は、笑顔を切り口に、表情について
【自律神経系の働き】にも注目しながら
改めて考えてみましょう。
◇臨床が変わる笑いの活用
「笑い療法士」や「笑いヨガ」に等の様に、医療現場や健康増進として「笑い」を取り入れる試みがなされておりますがご存じでしょうか?
2004年のANA(全日空)ラーニングの接遇マナーセミナーでお聞きしたお話の中で、笑顔の効果として、以下の3点が紹介されておりました。
<笑顔の効果>
1.相手の警戒心、不安感を解く
2.安心感を与える
3.相手の心を開く
これらの3点は、すべて相手に与える影響ですね。
私は、通勤途中にすれ違った人が少しでも微笑んでいると、私の気持ちがほっと和みます。そんな経験はありませんか?
◇笑顔とともに、表情の変化を見ることの大切さ
テレビにもよく登場される順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、著書 『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』の中で、笑顔について次のように書かれ
ています。
それは、
「医者が笑顔だと患者の治りも早くなる。
表情が変われば、自律神経のバランスが変わり、
自律神経のバランスが変われば、血行や免疫力が変化するのですから、当然治るスピードも変わっていきます。
人の体は、機械ではありません。
対峙する人の影響を無意識だっとしても、必ず受けています」
「深刻な顔をして診察室に入ってきた患者さんが、笑顔になって帰って行く。
それができれば、その日の治療はもう成功したようなものです」
「笑うと副交感神経が上がる」
と書かれております。
患者さんが、辛いお話をされているときは、その表情に合わせた表情にはなると思いますが、最後に笑顔になって帰って行く、というのは素敵ですね。
改めて、ここでふれておきたいのは、「表情が変われば」という部分。当然ですが、同じ表情がずっと続く人はいないでしょう。
つまり、
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表情は嘘をつくことがあるけど、「表情の変化」は嘘をつけないということです。
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その人の本音が、ほんの一瞬のみの「表情の変化」として表れることもあるでしょう。
そのような点からも、患者さん、利用者さんの笑顔と合わせて「表情の変化」を見落とさないようにしていきですね。
◇笑って緊張がほぐれた経験
以前、腰痛患者さんの治療時間の最後に、
「私が、医者だとしたら、今の○○さんの状態だと、**という診断名を付けるでしょう」
といったら、目に涙を浮かべて、顔を真っ赤にし、10秒ほど大笑いされました。
ちょうど、その直前に指床間距離を評価しておりましたので、再評価したところ、6cmほど改善しました。
笑うことで、副交感神経が上がり、緊張がほぐれたことも考えられますね。その時、私が、どのような病名を伝えたかは、ここでは書けませんが。。。
すみません。
◇いまでも続けている表情筋体操
では最後に、ANA接遇マナーセミナーで教わった、表情筋体操を紹介しておきます。
表情筋は、鍛えないと衰えるようですので。
1.目の体操
顔を動かさず、目の玉だけを動かす
右斜め上
左斜め下
左斜め上
右斜め下
目の玉をぐるぐるまわす
反対方向にぐるぐる回す
2.表情筋を伸縮する体操
①眉が釣り上がるほど、目を大きく見開き口も思いっきり大きく横に開く。
*仁王像の顔をイメージ
②顔のすべての筋を真ん中に集める
*酸っぱいものを食べたイメージ
①②を繰り返す
3.表情筋を緩める体操
顔のすべての筋肉を緩める(能面のイメージ)
いかがですか?
実際やってみると、顔の血流も良くなって、スッキリした感じになりませんか?
笑顔を作るために、まず、口角をちょっとあげると緊張が解け、副交感神経が上がり全身がリラックスし、心にもゆとりが生まれるようです。
◇本日のまとめ
「笑顔」と「表情の変化」に注目し、自律神経の働きについても紹介してきました。
笑顔は、
1.相手の警戒心、不安感を解く
2.安心感を与える
3.相手の心を開く
という効果からも、副交感神経の活動が高まってくることがわかるかと思います。
人は、同じ表情をずっとしていることはありません。一瞬笑顔だっとしても、次の瞬間には、「表情が変化」することもあります。
臨床では、笑顔のきっかけになる取り組みとともに、「表情の変化」にも注目していただくこと相手のことがより深く理解できると思います。
ずっと笑顔でいるのは大変かもしれませんが、あなたの「表情が変わる」と周りの方も変わるでしょう。
赤ちゃんが笑顔になると、みんなが笑顔になるように・・。
ILPTでは、人との「関わり方」もさらに探究していきます。
すべての人々のハッピーのために。
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赤羽 秀徳