【ILPT便り】第192回 『自然な行動変容を支援する2つのコツ!』

赤羽です。 こんな経験ありませんか?

自分の関わる人が
「なかなか言うことを聞いてくれない!」
 
何度も、同じことを伝えているのに、
 
「なかなか言うことを聞いてくれない!」
 
ということ。
 
既に、あなたもご存じだとは思いますが、

「他人は変えられない。
 他人の行動はコントロールできない」

と言われています。
 
でも、正直、相手に変わってほしいと思うことはあると思います。
 
あまり押しつけにならず、自然に行動変容してくれたら嬉しくないですか?
 
そんな方法に興味がありますか?
 
ほんのちょっとしたコツを意識して関わるだけで、一瞬で相手の表情が変わり、むしろ相手から、「それならやってみたい」と言って

くるような方法って理想ですよね。
 
今回は、そのコツを紹介していきます。
ご興味がありましたら、一緒にみていきましょう。


◇ひとが行動変容しないる理由

 
 
まず、確認していきたいのは、ひとが「行動変容しない理由」です。

つまり、「言うことを聞いてくれない原因」です。

以前お伝えした、興味・関心という観点とも重なる部分ありますが、
 
・「固定概念」と違う 
 
・「重要度」が低い
 
・「緊急性」が低い
 
などがあるでしょう。
 
このような状況では、いくらこちらが言葉で説得しても、いう事は聞かないことは想像できます。
 
こちらが予想もしてないことが理由になっていることもありますので、こちらは先入観を持たずに相手を知ることに時間を使っていく

必要があります。

 
◇自然な行動変容に向けて「共通の興味」という鍵


 
では、そんな状況で何をすればいいのかお伝えしていきます。
 
「共通の興味をみつけ、短期的欲求を満たす」ということです。
 
初めに、「共通の興味」について説明していきます。
 
私たちは、それぞれの人生の中で育まれてきた「固定概念」があります。
 
そして、
 
その固定概念を変えるのは、至難の業であることは理解できると思います。
 
しかし、
 
その変えにくい固定概念は「変える」のは難しいですが、「変わる」可能では十分にあります。
 
ですので、
 
この「固定概念の変化」を行動変容の支援として有効に活用していきます。
 
だた、その前に知っておくことがあります。
 
それは、「言うことを聞かない」というのは、その人の中では、「いままでのやり方が正しい」と思っているということです。

そのやり方は、誰かに教わったり、自分で考えたりして行っている方法です。
 
人は、特に初めに教えられた方法は、正しいと認識してしまう傾向が強いとされます。

それが、本当は「間違った常識」であってもです。
 
だた、これを正面切って「間違っている!」と言ったところで、余計相手との関係を悪化させるだけです。
 
では、どうしたらいいのか?
 
それは、

教えたい事、伝えたい事などと相手の興味の共通点を見つけ、その人が信じている固定概念とマッチさせることです。
 
例えば、

普段全く運動する気が無く、運動に興味が無い方に、健康で長生きするためには運動がいいよ!と言ったところで、言うことを聞いて

くれません。
 
しかし、あなたは心身の専門家として、健康のためには適度に運動をしてもらいたいと考えています。
 
その場合は、
 
その人の中にすでにある「共通点」を探し出します。
 
これが、フックとなります。
 
その一つの方法は、次のようなものがあります。
 
その人が人生の中で影響を受けていて憧れの人がいるとします。
 
その憧れの人が「健康のために、定期的に運動すること」はすごく大切だと言っているとします。
 
そうしたら、あなたが苦労して説得する必要もなく、ただその情報を伝える、つまり「情報提供」するだけで、固定概念が上書きされ

る確率は高くなるでしょう。
 
あくまでも確率ですが、大切な関わり方だと思います。
 


◇短期的欲求を満たす方法

 
次に、短期的欲求を満たすことについてみていきましょう。
 
まずは、次の例を見て下さい。
 
1.「ゆっくり1年かけて健康な体を作っていきましょう」
2.「たった一回のこの運動でも、血管年齢が3歳若返ります」
 
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 ・
 
いかがでしょうか?
 
どちらに惹かれますか?
 
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 ・
  
きっと「2」に惹かれると思います。
  
このように人は、「重要」なことより「欲求」に惹かれます
  
これは、あなたが誰かの行動を変えたいと思った時も同じです。
  
「健康のために、頑張って1年かけて運動や睡眠や食事改善を続けていきましょう」
  
というのではなく、
 
まずは、その人が一番得意で好きな部分を聞き、それに対応できるように支援していきます。

最初から「すべて」を要求し過ぎず、最適な方法を一緒に探す必要があります。
 
その為に、一番得意で、好きな部分を「聴く」ことです。「訊く」ではなく。
 
このようにすることで、相手の欲求を満たすことができます。

あくまでも、相手の「欲求充足の支援」のスタンスです。
 
その他の方法もいつくかありますが、まだ別の機会にお伝えしていきますね。

◇まとめ


 
あなたが関わる人が「なかなか言うことを聞いてくれない!」と思うことは少なくないと思います。

そんな場面でも、「他人の行動を変える」スタンスではなく、支援的な方法で関わっていく方法は必ずあります。

・「共通の興味」を見つけ「情報提供」すること
 
・「短期的欲求満たすこと」
 
を通して、相手の欲求充足の支援をしていくという関わり方です。

それは、「相手を変える」ものではなく、自ら気づいて自然に行動変容がもたらされるものです。

是非、出来ることから臨床、私生活にお役に立てていただければ幸いです。

すべての人々のハッピーのために。
 
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対話的腰痛アプローチ 
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主宰 赤羽秀徳 
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