【ILPT便り】第181回『パートナーとの関係構築~4つの反応パターンから再考~』 

こんにちは。赤羽です。
 
突然ですが、
思い出してほしいことがあります!

すごく嬉しい出来事があり、
そのことをパートナーに伝えたとき、
 
パートナーの反応に不満を持ったことは
ありませんか?
 
決して、パートナーと仲が悪いわけでは
無いけれど、その時の反応には不満が残る
 
ということ。
 
実は、
 
そのような場面でのパートナーの反応には、
大きくわけて4つのタイプがあり、

どのタイプが、

温かな関係を維持していくのに役立つか、
という報告があります。
 
今回は、その報告を参考に
パートナーとのコミュニケーションについて
改めて、振り返っていきましょう。
 

 
◇4つの反応パターン 

 
 
では、早速4つの反応パターンを紹介してきます。

これは、カリフォルニア大学のシェリー・ゲーブルら
によって、2004年に報告されているようです。
 

パートナーが、「良い出来事」について話したときに
話を聞いた側がどのように反応するかというものです。
 
キーワードは、
 
 ・passive
 
 ・active
 
なのか?
 
 ・constructive
 
 ・destructive
 
なのか?の四つ。
 
日本語にすると、
 
 ・受動的 か 
 
 ・積極的 か
 
 そして、

 ・建設的 か
 
 ・破壊的 か
 
ということ。

 
この4つが組み合わさり、
 
1:受動的で破壊的
 
2:受動的で建設的
 
3:積極的で破壊的
 
4:積極的で建設的
 
の4つパターンになります。
 
では、この4つの反応パターンを
具体的にみていきましょう。
 
1:受動的で破壊的
 
 ・相手が良い話をしているときに、
  うなずき、相づちもない
 
 ・突然、自分のことを話し始める
 
2:受動的で建設的
  
 ・話は聞いていて、話の内容に
  理解は示している
 
 ・一緒に喜んではくれる
 
3:積極的で破壊的
 
 ・良い所よりも、悪い所に注目した
  指摘が多い
 
 ・未来についても、不安の要素を
  一方的に指摘してくる
 
4:積極的で建設的
 
 ・一緒に、あるいは自分以上に
  喜んでくれる。
 
 ・興味をもって多くの質問を
  してくれる
 
以上が、4つのパターンです。

 
 
◇どの反応パターンが良いのか?

 
 
さて、4つのパターンをご紹介しましたが、
どのパターンが温かなパートナーシップに
有効化だとおもいますか?
 

 

 

 
ご紹介した研究では、
 
4:積極的で建設的 

のようです。
 
パターンは、4つあるけれど、
温かな関係にはおススメなのは
ひとつだけなので、やることは
明確になりますね!
 

 
◇注意したいこと!

 
 
以上のように、やることはシンプルですが、
注意したいことがあります。
 
それは、
 
 「慣れ」
 
です。 
 
ILPTベーシックセミナーでもお伝えしておりますが、
相手に対する好奇心は、つき合っている時間が長く
なってくると減少しがちになります。
 
恋愛が始まった初期には、「自然」と
「積極的で建設的な」反応で一緒に時間を
過ごせていきます。
 
しかし…
 
時間の経過とともに、特に3年が
経過したころには、好奇心が少なく
なりやすいとも言われています。
 
そうならないために、
日常のちょっとした喜びのシェアタイムで
「リアクション大魔王」になり
 
・積極的に反応し、
 
・良い所に注目した
 
・建設的は発言を

意識していただければと思います。
 
この観点は、普段の臨床にも
意識していきたいですね。

 

◇まとめ

 

パートナーシップは
お互いの反応の仕方で、
温かくも冷たくもなっていきます。
 
温かな関係を維持していくために
特に、良い出来事があったときの
相手の発言、そしてその内容に

100%集中して、
 
積極的で
 
建設的な
 
反応ができるように一緒に学びを
深めていきましょう!

すべての人々のハッピーのために。
 
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聞きたいことや感想は、気軽にメールでどうぞ。

メール:office〇akahalabo.com (〇を@に置き換えてください)
   

参考論文 :Gable, Shelly L., et al. “What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events.” Journal of personality and social psychology 87.2 (2004): 228.


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対話的腰痛アプローチ 
Interactive Low back Pain Technology(ILPT) 
主宰 赤羽秀徳 
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