【IAIRコラム】 No137『 イライラの対処法から学ぶ慢性痛改善のコツ 』

イメージ

こんにちは。ILPT 主宰 赤羽秀徳です。

突然ですが、

【赤いもの】 を一つ

イメージしてください。

【赤いもの】

・・

・・

・・

・・

イメージできましたか?

ありがとうございます。

では、次に再度お願いがあります。

10秒だけで結構ですので、
今、イメージした
【赤いもの】を思い出さないで
下さい。

『 思い出さない 』

準備は、よろしいでしょうか?

(*実際に真剣にやると楽しいと思います)

10秒だけお付き合い下さい

では、いきますね。

よーい、スタート!

・・

・・

・・

・・

10秒

はい、ありがとうございます。

ご協力に感謝いたします。

では、ここで、変な質問をします!

10秒の間に何回ほど
【赤いもの】をイメージしましたか?

・・

・・

いかがでしょうか?

全くイメージしなかった方は
いらっしゃいますか?

私が、同じことをやった時には、
5回ほどイメージしてしまいました。

今やっていただいたことの
質問をちょっと変えると

・イメージしない

・○○を忘れる

と同じかと思います。

◆「忘れよう」と努力すると逆効果

つまり、
「忘れよう」と努力すると
一度、その言葉を思い出してから、
否定するので、結果的に、
思い出してしまいますね。

「忘れよう」とするのは、
思考が浮かんでくるのを
抑え込んでいる感じ
とも言えるでしょう。

これは、【感情】についても
言えることかもしれません。

イライラした時に、
イライラしないように、
と思うと

余計イライラしてしまう時は、
感情を抑え込もうとしているけど、
そのことが、逆効果になっている
と言えるでしょう。

   
◆音が聞こえなくなった実体験

実は、前回のIAIRコラムでお伝えした
新千歳空港の出発ロビーで突然

「下り、エスカレーターです」

(2秒程すると)

「下り、エスカレーターです」

(2秒程すると)

「下り、エスカレーターです」

・・

(の繰り返し)

が聞こえてきたとき

私はそのことから、
意識をそらすときに、

「意識しないように」とは
考えませんでした。

まず、その音声を
「いつまで、続くんだろう」
「正直、ちょっとうるさいな」
「これじゃ本も読めない」

などと評価をすることなく、

【ありのまま】をまず受け入れ、

その時、やりたいと思っていた
「本を読むこと」を
やってみました。

その結果、
自分でも驚くほど、
みごとに

「下りエスカレータです」
の音声が聞こえなくなっていました。

改めて、人間って不思議 ですね!

◆五感の特性

前回の復習ですが、

五感を通してインプット
される外部の情報の
すべてが知覚される
のでありません。

現実の世界で起こっている
ことの中から、

その時、

「意識」したり、
「興味」を持っている

ことなどを
優先的に「知覚」している

ということでしたね。

◆よく使うアドバイスは効果的?

このような観点から、
臨床や私生活でよくある
アドバスを考えてみましょう。

過去の私は、臨床で

・「腰痛のことは気にしないで…」

・「過去のいやなことは忘れて…」

・「転ばないように…」

などのアドバイスもしました。

私生活では、

・「こぼさないように運んでね…」

・「あまり深刻に考えないように…」

・「そんなにイライラしないで…」

などのアドバイスを
したこともありました。

先ほども書きましたが、

「転ばないように」
といった場合

一度、転んでいる自分をイメージして
次に、それを否定します。

結果的に
本当に忘れたいこと
イメージしてほしくないことを
思い出して、記憶の強化をして
しまいますね。

◆慢性腰痛の対処への応用

慢性腰痛の改善においても、
「痛みの記憶」が
改善を阻害することも
多々あると感じています。

あなたの経験ではいかがですか?

「痛みの記憶」

そう感じるケースに関わるときには、

「○○しない」でという
 アドバイスをしているか
 
「○○する」という
 アドバイスしているか

相手の脳の中は、
変化してきそうですね。

是非、自分のアドバイスが
どちらのパターンなのか、

そして、

それは、効果がありそうか

臨床でも

私生活でも

振り返ってみてはいかがでしょうか?

忘れたくても、
忘れられない。

快適感情で過ごしたいのに、
快適感情で過ごせてない

「気づけた」ときが
チャンスです。

是非。

すべての人々のハッピーのために。

 

国際統合リハビリテーション協会
認定アドバンスインストラクター

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

追伸1

思考、感情に 抵抗 するのではなく、
ありのままに、受け入れ、対処 して
いきたいですね。

追伸2

ILPT腰痛治療セミナーを受けた方からは、

「イライラすることが減りました」

との感想もいただいています。

追伸3

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