―●○ILPT主宰 赤羽秀徳 のコラム○●―
ILPTベーシックセミナーでも
よく話題にしていますが、
「天気が悪い」
とは、
どういう天候の
ことを差しますか?
・
・
・
一般的には、
「雨」
でよろしいでしょうか?
(反論もあるかもしれませんが)
・
・
・
しかし、
晴天が続いているときに、
雨が降ると、
特に農家の方などにとっては、
~恵の雨~
となるかと思います。
・
・
・
先日、ニュースキャスターが
「今夜は、雨になってしまうでしょう」
という表現をされていました。
この表現には、
雨が降って嫌だな
という「評価」が含まれています。
・
・
「どう見るか?」
の視点からだと、
「雨になって嫌だな」
という感じ
・
・
・
一方、
「どこを見るか?」
の視点からだと、
「今夜、雨が降ってくるので
傘の準備をした方がよいでしょう」
という発言もできるでしょう。
・
・
・
全てのケースではありませんが。
生活していると
「どう見るか?」「どこを見るか?」は
様々な場面で無意識にしていることでしょう。
今回は、その二つの視点について
改めて振り返りスッキリしてみませんか?
◇慢性腰痛で、「どう見るか?」vs「どこを見るか?」
では、まずは、
慢性腰痛を例にみてみましょう!
これも、
ILPTベーシックセミナーの
復習ですが改めて。
ある腰痛患者さんの発言
「私最近、腰が悪くてね・・・」
という発言は、きっと聞いたことが
あるかと思います。
・
・
・
この方の言いたいことは、
「腰が痛い」
といいたのでしょう!
しかし、
「痛い」ではなく「悪い」
と表現しています。
つまり、
「どう見るか?」の視点で
「腰が悪い」と表現しています。
・
・
・
もし、
「どこを見るか?」
という視点で発言した場合、
どうなるでしょうか?
・
・
・
「私最近、腰が痛くてね・・・」
でも、
「こうやって歩けているし、
布団から起き上がったり、
歩くこともできる」
と、今できていることに注目する
発言になりやすいでしょう。
(もちろん、
腰痛のために出来なくなったこともあるので、
その点を表現することもありますが、
それがあったとして、できることも
確認していきたいですね)
◇子育てで「どう見るか?」vs「どこを見るか?」
では、次に子育てを例に考えみましょう!
・
・
・
ある子供の発言
「お母さん!今日のテストで40点だったの」
・
・
・
さて、母親としてどんな返答の例がありそうですか?
・
・
・
まずは、
「どう見るか?」の視点だと
・
・
・
「40点しかとれなかったの?」
というのが一般的でしょうかね?
(これも、例外はありますが)
・
・
・
では、「どこを見るか?」の視点だと
・
・
・
いかがでしょうか?
・
・
・
例としては、
・
・
・
★「今、どんな気持ち」
★「何点取りたかったの?」
★「どの位勉強してきたの?(やさしい口調で)」
など、
・気分
・願望
・行動
等に注目する質問が
出てきそうですね。
・
・
・
「どう見るか?」
「どこを見るか?」 の差は
子供の成長
そして、
親子関係にも
大きな影響がありそうですね。
◇人は「どう見るか?」になりやすい?!
改めて振り返ってみると、
「どう見るか?」
は、評価している見方
一方
「どこを見るか?」
は、主として
事実確認をしている見方であり
こちらが評価するというより
こちらの関心、興味あることを
相手に質問したり、
自分のことであれば、
できていること
できていないことを
ニュートラルなスタンスで
ジャッジせず、
まずは、事実を確認しています。
・
・
・
私が、最初に
大切にしているのは、
まず、自分が(あるいは本人が)
==========
「どう見るか?」
→評価が主
「どこを見るか?」
→事実確認が主
==========
のどちらの視点で
みているかに【気づく】こと
だと思います。
自分が気づかないことには、
行動を変容していくことは
難しく、習慣になりくい
からです。
アドバイスをしていると
相手が、「気づく」機会を
奪ってしまいますので、
気をつけて関わっていきたいですね。
臨床でも、日常生活でも。
◇まとめ
私たちは日常生活で、
様々な出来事に遭遇したり
様々な感情を経験する
かと思います。
その場面で自分自身が、
・「どう見るか?」
という評価が主になる視点でいるのか?
それとも、
・「どこを見るか?」
という事実確認が主になる視点でいるのか?
を確認していくことは、
患者さん、利用者さんの問診スキルや
生活習慣獲得の教育に向けて
役立つと思っております。
良かったらまずは、
自分自身の 傾向 を
確認してみませんか?
****
ILPTは、腰痛を切り口に
「自分との対話」を深めていくことで、
一人でも多くの方が、
・より幸福を感じて
・より快適に過ごせる
ことをサポートしていきます。
ILPTは、
「複合的腰痛アプローチ」を改名し
「対話的腰痛アプローチ」
Interactive Low back Pain Technology(ILPT)
として
相手の価値観に基づく、
対話的アプローチ技法を
より深めていきたいと思います。
引き続き、よろしくお願い致します。
すべての人々のハッピーのために。
******************
IAIR認定アドバンスインストラクター
対話的腰痛アプローチ
Interactive Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳
******************