―●○ILPT主宰 赤羽秀徳 のコラム○●―
突然ですが、
まずは、こちらをご覧ください!
『 批判を疑え 』
▼以下引用
批判を疑え。
だれかを批判しているとき、無意識に、じぶんが偉くなった気分になっているのは、なぜだろう。
いつのまにか批判が、非難になっているのは、なぜだろう。
反対のための反対ではなく。この現実を、すこしでも良くするための批判になっているだろうか。
「まだ知らないことがある」って謙虚さから、「ほかの視点もあるかもしれない」って、しなやかさが育まれるように。
この世界が完璧じゃないかぎり、足りないところなんて、いくらでもあるのだから。
それを見つけただけで得意げになるか。どうすれば良くできるだろう、と前向きになるか。
野次馬ではなく、当事者でいるために。私たちは、学びつづける。
▲引用は、ここまで。
実はこれは、【交通広告】で、
9月1日(日)から、
【神戸女学院大学】が交通広告(電車内広告)を掲出しているようです。
掲出先と期間は、
・JR(普通電車) 9月1日(日)~30日(月)
・阪急(全線) 9月3日(火)~16日(月)。
「今回は文字主体の広告で、世の中への問いかけを通じて学ぶことの大切さを訴えかけるものです」
とのこと。
いかがですか?
先ほどの【広告内のメッセージ】を読んでみて。
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私は、批判を、2種類に分けているところが、改めて響きました。
◇2種類の批判
ということで、今回は、
批判についてちょっと
掘り下げてみましょう!
ILPTでもお伝えしている
選択理論心理学の学びの中に、
「批判」というキーワードが、
たくさん出てきます。
その一つが、
人間関係を壊す七つの習慣の中です。
7つの習慣には、
・批判する*
・責める
・文句を言う
・ガミガミ言う
・脅す
・罰する
・褒美で釣る
があります。
このような
「人間関係を壊す習慣」を使い続けていると、
人間関係が”離れて”しまうというものです。
選択理論創始者、アメリカの精神科医
故ウイリアム・グラッサー博士は、
柿谷正期「テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る」アチーブメント出版
の中で、批判について次のように記しています。
【私の意見では、私たちが自分の人生の舵を握ろうとしているときに、
私たちの行動のなかで、批判は唯一もっとも破壊的な行動だ】
批判は、もっとも破壊的とのこと…。
さらに、批判の受け止め方については、
【もし、ディブがスーザンの批判を、自分のやり方を変える気持ちで受け取れば、問題はなかったろう】
とも記しています。
つまり、批判された時に、指導していただいていると受け取れれば、感情も大分違ったものになると解釈できます。
そうならないときには、批判を非難と受け取ってしまっているでしょう。
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一度、整理してみましょう!
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批判する時には、
1)指導しているのか?
(⇒少しでもよくするための批判)
2)非難しているのか?
批判を受けた時には、
1)指導されているのか?
(⇒少しでも良くなるために批判してくれているのか)
2)非難されているのか?
というように整理できますね。
普段のコミュニケーションにおいて
きちんとこれらを区別して、
お互い誤解のないような
表情や、口調、態度で
コミュニケーションができる
環境が素敵だと感じています。
いかがでしょうか?
◇成長につながるフィードバック
ここで、学生指導の場面を例に
批判の無いフィードバック法を紹介します。
学生の指導の場面では、
指導者側が意識しておかないと
批判(非難の意味で)しようと
思えばいくれでもできてしまうでしょう。
紹介する方法は、
選択理論心理学の認定講座では
よく用いられている方法です。
ポイントは、自己評価を促すこと!
自己評価を促すことで
「批判」に勝る指導が
可能になるとされています。
主に次の三つの質問があります。
1.あなたのしたことで、良かったことは何ですか?
2.もう一度同じことをするとしたら、どこをどのように変えますか?
3.私にお手伝いしてほしいかことが何かありますか?
(引用:柿谷正期,井上千代 著:選択理論を学校に クオリティー・スクールの実現に向けて.ほんの森出版)
(すでに、
ILPTアドバンスを受けている方は、
普段使われていると思いますが)
この3ステップの質問を利用することで、
恐れのない雰囲気で、本人の自己評価が促なされ、
行動変容につながりやすいと、かなり感じています。
◇批判を疑え
【批判を疑え】
改めて、短い言葉ですがかなり私の胸に響きます。
今後、
・指導するときには、
「少しでも良くするための批判になっているだろうか?」
そして、
・批判されたときには、
「自分のやり方を変える気持ちで受け取れているだろうか?」
そんなことを
しっかり、自己評価しながら
過ごしていきたいと思いました。
とは、言うものの
自分では批判していることに
気づけないこともあると思います。
そんな時に
“私には”、
厳しく叱って頂いても結構ですので
「批判している自分」に
気づかせていただけたら嬉しいです。
すべての人々のハッピーのために。
引き続き、よろしくお願いいたします。
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IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳
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追伸:
「人は、他人を評価してはならない」 by デミング
複合的・対話的腰痛アプローチ
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https://iairjapan.jp/backpain