椎間板変性により腰痛が生じるといわれているが、MRI上、椎間板変性はしばしば終板変化やシュモール結節を伴う。和歌山県立医科大学 整形外科の寺口 真年氏、同主任教授の吉田 宗人氏らは、こうした画像所見と腰痛との関連について一般地域住民を対象に調査を行った。結果、椎間板変性のみでは腰痛との関連はないものの、椎間板変性と終板変化の両方が認められる場合は強く関連することを明らかにした。Spine Journal誌オンライン版2014年11月26日号の掲載報告。

研究グループは、Wakayama Spine Studyに参加した一般住民1,011例中、腰痛MRIが撮像可能であった975例(男性324例、女性651例、平均年齢66.4歳[21~97歳])について、画像所見と腰痛との関連を評価した。

T2強調矢状断像にて、Pfirrmann分類のgrade4/5の椎間板変性があり、終板のどちらかの領域に沿った高信号変化を「終板変化あり」、椎体内へ突出する小さな低信号変化を「シュモール結節あり」と定義した。

主な結果は以下のとおり。

・各所見の有病率は、椎間板変性のみ30.4%、終板変化のみ0.8%、シュモール結節のみ1.5%、椎間板変性+終板変化26.6%、椎間板変性+シュモール結節12.3%、椎間板変性+終板変化+シュモール結節19.1%であった。
・椎間板変性、終板変化、シュモール結節の3つが存在する場合、腰痛と有意に関連していた(OR:2.17、95%CI:1.2~3.9)。L1/2ではOR:6.00(95%CI:1.9~26.6)、L4/5では2.56(同:1.4~4.9)、L5/S1では2.81(同:1.1~2.3)であった。
・椎間板変性と終板変化の2つが認められた場合は、以下のように腰痛と有意な関連が認められた。L3/4でOR:2.43(95%CI:1.5~4.0)、L4/5では1.82(同:1.2~2.8)、L5/S1では1.60(同:1.1~2.3)であった。

原著論文はこちら
Teraguchi M, et al. Spine J. 2014 Nov 26. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25433277