【ILPT便り】 第94回 『 自然にやる気が出る“シンプルな原則”とは?』 

記憶

こんにちは。赤羽秀徳です。

お元気ですか?

最近、やる気、出てますか?
何をするにも、意欲、わいてますますか?

今回は、ちょっとした習慣で
やる気が出てくる!方法について
改めて一緒に考えていきましょう!

タイトルは、

「自然にやる気が出る“シンプルな原則”とは?」 です!

では、よろしくお願いします。

早速、質問です!

普段、生活していて
「自然に」ワクワクしてくる時って
どんな時がありますか?

よかったら、二つあげてみませんか?

1.

・・

・・・

・・・・

2.

・・

・・・

・・・・

いかがでしょうか?

二つあげられましたか?

例えば、

・旅行を計画しているとき とか

・コンサートに行く前 とか

・休日の前日 とか

って、

私が勝手あげてますが…。

改めて振り返ってみて

このようなときには、
「自然に」ワクワクしていることが
多くありませんか?

(いつもより、快の感情)

このワクワクは、
脳の機能からみていくと
説明できるようです。

海馬は未来の記憶もコントロール

よくご存じの 海馬 。

過去の記憶を司るだけではなく、

「展望的記憶」といわれる

・未来にやるべき事
・将来行う行動 など

先の、記憶も
コントロールしているようです。

つまり、

先ほどの例だと、

「来月、・・に旅行に行く」

「来週、・・のコンサートに行く」

「明日の休みは、・・をする」

という記憶。

そして、この

展望的記憶には、

「将来は、こうなりたい!」
 
「・・をしたい!」

という将来の姿を
いきいきと思い描き、
目標を設定することも
含まれるようです。
さらに、
私が興味を持ったのは
この展望的記憶が
“弱い”場合です。
展望的記憶な弱い場合は、

・地道な努力が苦手 であったり

・意欲がわいてこない

ようです。

この情報を知った上で
改めて普段関わっている方
あるいはご自身を振り返ってみて

いかがでしょうか?

例えば、

・一度「やってみる」といっても
なかなか長続きしない方、

・いつも意欲的でなく
やる気がなさそうな方

・・

そのようなケースでは、
(ご自身も含め)

「こうなりたい」

あるいは

「今度・・をしたい」など

という目標は
定まっていないことが
多くないですか?
(傾向としてですが。。)

慢性痛を訴える方は、
痛みに注目することが多く、

「痛みが改善したら何がしたいか?」

には、あまり関心がないことも
あるかもしれません。

逆に、

・一度決めたことは、
特に苦に思うことなく続く方

・どんなことでも、
意欲的、積極的に取り組む方

は、

「こうなりたい!」

「絶対、やってやる!」

「今度ね~、・・に行くんですよ」

あるいは

「一年後には、・・を達成する!」
という目標は定まっている
ことが多くないでしょうか?

このようなビジョンは、
ご自身のことだけでなく

自分の所属する組織が
将来どのように発展しているか?

ということを思い描く事でも、
良いようです。

その時、

心はワクワクし、
「海馬の活動」も高まると
言われています。

 

何に関心を持つのか?

 

エイブラハム・リンカーンの言葉に
こんな言葉があります。

『 あなたが転んでしまったことに
  
  関心はない。
   
  そこから立ち上がることに
 
  関心があるのだ 』
 

この言葉は、過去ではなく

“未来”に注目しましょう!

というメッセージであり、
「展望的記憶」
共通点がありますね。
このような情報をもとに
改めて臨床や私生活を
考えてみると、

・やる気が無かったり

・長続きしない方は、

展望的記憶が
弱いと考えられるので、

「やる気を出して!」

とか

「こつこつとやっていきましょう!」

という声かけよりも、

親身に寄り添いながら、

未来のビジョンを
思い出してあり、
思い描いてもらうような
関わり方が効果的そうですね。

頻回に目標の確認をしましょう

普通に考えたら、
短期目標とか
長期目標になるでしょう。

それを、
頻回に確認したり
話題にしていくことは
いかでしょうか?

そのような取り組みによって
いきいきと未来を思い描けると
海馬も活性化することが期待
できるでしょう!

「私も、もう歳だから・・」

「きっと、・・年したら
今よりも辛くなっているかも」

「痛み(支障のない程度である)
があるから、・・できない」

などの

“あきらめ”の発言ではなく 
 
 ↓
  
“希望”のある 

「きっと、・・ができるようになる」

「・・をやってみたい」

「・・が○○となりますように」

など、未来に注目していく支援が
できたら素敵だと思いませんか?

アイデアを振り絞って。

すべての人々のハッピーのために。

参考文献
中野信子 著「脳科学からみた『祈り』」潮出版社
IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳