【ILPT便り】第225回『“止めて下さい”は慎重に! 』

こんにちは。赤羽秀徳です。
  
あなたは、
誰からされた行為が気に入らず、
止めさせようとしたことは
ありませんか?
  
「やめて下さい」 など
  
と。
  
確かに、そのセリフが必要な場面も
あるとは思いますが、
 
もしかしたら、そのセリフが
不幸の始まりになることも
あるかもしれません!

できればそうなりたくないですよね。
 
そのために、今回は、
ココロが楽になる、広いものの見方について
改めて、一緒に考えていきましょう。

 

◇実の母は喫煙者 という場面

 

では、次のような場面を考えてみましょう。
  
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「あなたは、40歳女性(と仮定)
 娘さんは、16歳の女子高校生。
  
 あなたの実の母は喫煙者。
  
 実の母は、喫煙は自分の部屋でし、
 洗濯物をたたむのも、自分の部屋で
 行うのが好き。
  
 そのため、
 
 娘の衣服にもたばこの匂いが付き、
 最近、娘が文句を言い始めた。
  
 娘は、実の母には直接言えず、
 私に、母の煙草をやめさせてほしい
 という」
 
というような場面。。。
  
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このような状況のとき、
いろいろな対処法が考えられると
思います。
 
いかがでしょうか?
  

 ・煙草を止めてもらう

 ・外で吸ってもらう
 
 ・洗濯物をたたむ部屋を変えてもらう

 ・洗濯ものに消臭剤をかける。
  
など
  


◇ 「成長」という視点

   
さて、ここで、
【娘の成長】という視点から
考えてみましょう。 
  
今回の状況をシンプルに考えると
 
1.自分の気に入らないことが起こっている。
2.それを、止めさせてほしいと言ってきた。
  
おそらく、
 
最も娘さんの成長に良くない対処の仕方は、
「すぐに煙草をやめるように【説得】する」
ことでしょう。
  
なぜならば、
その対応では、娘さんが
 
『自分にいやなことがあったら、
無理にやめさせればよい』
 
ということを学んでしまう
可能性が高いからです。
 
その視点しか持たなければ、
 
今後の学生生活や社会人として、
さらに結婚後も人間関係のことで、
苦労するのは必然でしょう。
  
それは、
想像がつくと思います。
 


◇メリットを考えるメリット

 
では、どのように考えたらよいかは、
皆さんは大丈夫でしょうか? 
 
いつものように
シンプルに考えましょう。
 
答えは、相手にあります。
 
視点を高く持ち、起こっている事実を
眺めてみましょう。 
 
そうすると、

たばこの否定的な面だけではなく
肯定的な面も見えてくるでしょう。
 
煙草を吸うことで、必ず、
何かしらの欲求は充たされて
いるはずです。

リラックスしたり、気分転換になったり、
ストレスが軽減したり。
 
さらには、

人とコミュニケーションが増えたり。
 
確かに、
 
害になる面もあるようですが、
その人のなかで、視点を上げて多面的に
考えたら、肯定的な面の方が大きいかも
しれません。
  
母も80歳ということであれば、
なおさら、やめることの影響も
あるかもしれませんね。
 
他人に迷惑をかけなないのであれば、
“本人が選択する”
というのが原則です。
 


◇本日のまとめ

 
他人と交渉が必要になったとき、
 
「視点が低い」と、価値観の違いで
いい争いになったり、

起こっている事実の否定的な面が
気になり過ぎて、感情も安定し
にくくなったりするでしょう。
 
いつでも、安心して、
平安に暮らしていくために
 
「視点を高く」持ち、
肯定的な面の観察を忘れないように
していきたいですね。

世界平和に向けて、できることからまず一歩。
  
すべての人々の素敵な笑顔のために。