―●○ILPT主宰 赤羽秀徳 のコラム○●―
ちょっと想像してみてください!
大型連休に車で旅行に行く場面の話。
あなたは、渋滞が嫌なので、
電車の指定席をとり、
旅行したいと言っていた。
(としましょう)
しかし、配偶者はどうしても車で
いきたいと言い張り、あなたは反論
していたとする。
配偶者は、出発の時間を早めれば渋滞
はしないと自信を持っていた。
しかし!!
当日朝、出発してみると、
早朝から大渋滞!
さて、そんな場面で、あなたは
どのように不満を伝えていくでしょうか?
・
・
・
伝え方によっては、その旅行は、
冷たい雰囲気になることもありますし、
逆に、
より、温かな雰囲気となる
こともあるでしょう!
どのように自分の不満を
伝えていくのが理想なのか
具体例を挙げながら一緒に
考えていきましょう!
◇不満の内容を伝えよう!相手は非難しないで。
では、早速二つの例をあげて考えていきましょう。
まずは、
1.私の不満バージョン
「ねえ!朝早いのに随分渋滞しているね。
前も伝えたけど、私は渋滞が嫌いなの
しっているよね。
だから私、ちょっとイライラしてきちゃった」
・ ・ ・
という言い方と、
・ ・ ・
2、相手の非難 バージョン
「ねえ!朝早いのに、かなり渋滞しているんだけど。
すべてあなたの無計画さの結果よ。
あなたのことを最初から信用しなければよかった」
・ ・ ・
という言い方、
違いはわかると思いますが、
何が違うのか具体的にみていきましょう。
(どっちもきつく感じますが)
1.私の不満は、「渋滞」という事について
であり、配偶者の人格を非難しているもので
はないですね。
一方
2.相手の非難は、文字通り「相手を非難」し
その後の旅行も、良い雰囲気に
していくものではなさそうですね。
つまり、
【人格】を非難しているので、傷つきやすく
一度、このような気分になると
ちょっとした会話が、不必要に
非難に聞こえてしまうかもしれません。
◇I メッセージ、Youメッセージ
前述の例2のように相手を非難しないで
より、温かな言い方になる方法をみていきしょう。
それは、
I メッセージ を使う方法です。
つまり、
「私」で始まる句を使うとよい
とされています。
Youメッセージである
「あなた」で始まる句より
比較的相手を非難しないと
されています。
具体例でみていきましょう。
例1:
「あなたは私の言うことちゃんと聞いている?」
V.S.
「私は、あなたにしっかり伝えたいの」
例2:
「あなたは、いつも私のことなんで全く考えてくれないね」
V.S.
「私は、あなたから無視されているように感じるの」
の違い。
いかがでしょうか?
例1、例2ともに、
「私」で始まる方が、二人のこころの距離が近づき
温かな関係になっていくと思いませんか?
しかし、
例え、「私」から始まったとしても
「私はあなたは、・・・だと思っている」
の
「・・・」
に相手を非難する「自分勝手」等の
言葉を使うと、効果的ではありませんので
ご注意下さい。
ということで
相手に自分のことを理解してほしい時には、
相手を非難するよりは、
自分の
思い
願い
期待 などを
相手に伝える方が良さそうと
いういことがお分かり
いただけたかと思います。
◇評価・非難せず、事実を話す
では、より応用力を高めるために
非難を使わない別の例も一緒にみていきましょう。
まず、例をあげます。
例:
「あなたは、夕飯の準備を全く手伝ってくれないね!」
V.S.
「私だけが、夕飯の準備をしているように感じる」
後者も、言い方によっては、相手を
非難していることになりそうなので
口調には注意して発言する必要が
ありますが、
相手を非難しているのではなく
自分の状況を考えてほしいと
いうことが相手に伝わっていくと
思います。
相手を非難する気持ちを持たず、
あなたが感じている【事実】を
そのまま 穏やかに 伝えると
理想だと思います。
もし、
これで伝わっていないと
感じたときには、
より【具体的】に言った方が良いでしょう。
先の例でみると、
「あなたは、夕飯の準備を全く手伝ってくれないね!」
V.S.
「私だけが、夕飯の準備をしているように感じるの。
ダイニングデ―ブルの上に散らかっている
本を片付けてもらえるとありがたいんだけど」
という感じはいかがでしょうか。
相手に期待することを
はっきり具体的にお願いする感じです。
繰り返しますが、
おだやかに伝えましょう。
◇頼むときの3つの心構え
ここで、ちょっと補足しておきます。
相手にお願いするときのポイントを3つ。
それは、
1.丁寧に
2.感謝して
3.溜めない
ですね。
これを、「意識的」に行うということです。
これも、先の例でみていきましょう。
「私だけが、夕飯の準備をしているように感じるの。
【悪いけど】ダイニングデ―ブルの上に散らかっている
本を片付けてもらえるとありがたいんだけど」
というように、
ワンクッション【悪いけど】
などの言葉をつけて伝えて、
相手が、やってくれたら
きちんとこころを込めて、
「ありがとう」を伝える。
そして、
3つめの「溜めない」は、
不満や問題に感じていることを溜めて
いるときに、相手に伝えようとすると
怒りの感情を伴ってしまうこともある
からです。
不満に思ったことがあったら、
溜めずに、こまめに伝えていきましょう。
◇まとめ
今回は、
「不満を伝えてね!相手を非難しないで…」
とうタイトルでお伝えしてきました。
相手を非難せず、不満を伝えるポイントは、
・I メッセージを使う
・評価せず、事実を伝える
・溜めずに、丁寧に、感謝の気持ちで話す
ことかと思います。
“親しき仲にも礼儀あり”
とも言われます。
身近で大切な人ほど、より丁寧に
感謝して接してみてはいかがでしょうか?
すべての人々のハッピーのために。是非。
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対話的腰痛アプローチ
Interactive Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳
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