【ILPT便り】第170回『 “自律”か“依存”か。その違いはどこから生まれる? 』 

―●○ILPT主宰 赤羽秀徳 のコラム○●―

質問です。
 
普段の臨床で、
リハビリの時間以外のエクササイズ
として、自主練習を積極的に行う方
と、
 
あまり行わない方はいらっしませんか?
 

 

 

 
同じようなエクササイズだとしても、
積極的に行う方と行わない方。。。
 

 

 

 
その違いは、どこから生まれているのでしょうか?
 

 

 

 
以前の私は、
「この人は、〇〇の人だから」
というように、その人を
決めつけていたかもしれません。


 

 

 
これでは、その人のことを
より深く理解することはできませよね。
 

 

 

 
理想としては、ご本人にとって、
より良いエクササイズが見つかって、
それを、リハビリ以外の時間にも
行った方がよいことが分かったら
実践してほしいですよね。
 

 

・ 
 
先ほどの質問、
 
「その違いは、どこから生まれているのでしょうか?」
の、私の答しては、
 
【関わり方】
 
によるものが大きいと感じています。
 

 

 
・ 

自主練習を行うようになるかどうかで
一番たいせつな事、忘れてほしくないことは
医療従事者の【関わり方】です。
 
(★子育てでしたら、親の関わり方) 
 
今回は、その【関わり方】の
影響について、改めて一緒に
考えていきましょう。
 

 
◇あなたの関わり方は?

 
 
ということで、改めて質問です。
 
あなたの関わり方は、
相手が自主練習をしたくなる関わり方か
 
あるいは、 
 
あまり自主練習をしない関わり方か
 
シンプルに表現すると
 
 相手の自律を促すのか
 相手の依存を促すのか

どちらだと思いますか?
 

 

 

 
当然、どちらだけということはなく
場面によって、変わることもあると
思いますが、きっとどちらが多いか
という傾向があると思います。
 
これも、習慣なので。
 
自律を促す関わりをしていると

相手は、あなたに
行ったこと、できたことの報告や
今後やりたいこと、未来の夢を
語ってくることが多くなるでしょう。
 
一方
 
依存を促す関わりをしていると、

相手は、あなたに、
どうすればいいのか?
どれを選んだらいいの?など
やり方(行為)や考え方(思考)
聞いてくることが多くなるでしょう。
 
あなたの関わり方で、
相手は変わっていきます。
 

 
◇他人は変えられない、のでは?

 
 
ここで、疑問が生じる方も
いらっしゃるかもしれません。
 

 
・ 
 

 
「他人は変えられない」
ということについて。
 
すでに、お聞きになったことが
あると思います。
「他人は変えられない」
ということ。
 
変えられないのであれば、
他人が自律するのか、
他人が依存してくるのか
 
もともと、
「・・・の人」と考えれば
いいのでは?
 
と思うかもしれません。
 
しかし、
人は、環境や他人の影響を受けます。
 
 考え方、
 
 選択の仕方
 
 決断の仕方
 
 行動の仕方
 
それは、外からの影響を受けて
どんどん変化していきます。
 
「環境が人を育てる」 
 
「地位が人を育てる」
 
とも言われます。
 
本人の行動は、直接は変えられない 
けど間接的には変わっていくのです。

◇迷った時、困った時にはいつも


 
人との関わりにおいて
いつも忘れないでほしいこと
 
そして、
 
不安や困難に出くわしたときに
いつも思い出してほしいこと
 
それは、
 
自分が直接変えられるものと
自分が直接変えられないもの
 
を意識すること。
 
直接変えられるものを
コントロールしていけば、
幸福感を感じることが
多くなるでしょう。
 
直接変えられないことを
直接コントロールしようとすれば
不幸を感じることが
多くなるでしょう。
 

 

 

 
自律
 

 
依存 
 

 
他人は直接は変えられないけど
影響受けます。
 
他人は直接は変えられないので、
あなたの関わり方が
変われば、その影響を受けます。
 
(でも、気持の中で、
 「影響を与えてやろう!」
 と思うと、相手は、反発して
 くるのでご注意を)
 

◇まとめ


 
指導者の【関わり方】によって

 依存が多くなる 

 自律が多くなる
 
かが決まっていきます。
 
子育てでありば親の【関わり方】ですね。
 
あなたの【関わり方】の
影響を受けて、
相手の選択が変わっていきます。
 
「・・・の人」と
決めつけている自分に気づいたら
あなたの【関わり方】をチェックする
タイミングかもしれません。
 
是非。
 
 
すべての人々のハッピーのために。  

 
実践してみて感じたことあったら、
是非、感想お聞かせ下さい。
 
メール:office〇akahalabo.com (〇を@に置き換えてください)

 
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対話的腰痛アプローチ 
Interactive Low back Pain Technology(ILPT) 
主宰 赤羽秀徳
  
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