こんにちは。赤羽秀徳です。
突然ですが質問です!
・今、不安なことありますか?
今、関わっている方は、いかがでしょうか?
安心して過ごしていますか?
不安そうですか?
・不安が無いということは、あまりないと思いますが、
その不安が、【不必要な】不安だとしたら、
うまく対処していきたいですよね。
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前回【ILPT便り】第112回では、
『 安心・安全の環境で過ごすために今!できることは? 』
というタイトルで、
自ら進んで“あかり”となり
出来ることについて一緒に考えてみました。
今回の内容も
ちょっと似ているところはありますが、
不安の対処法についてみていきましょう。
◆急性腰痛のアプローチで
ILPT腰痛治療セミナーの中でも
何度も話題にしておりますが、
急性期の腰痛でかなり大事なポイントは
・「安心」していただくことです。
急性腰痛には、いろいろなアプローチが
ありますが、
どんなアプローチよりも大切で
効果があるとされています。
セラピストがアプローチした結果改善した
と思っていても、
実は、本人の脳が安心して快の状態になり
下降性疼痛抑制系が機能し始めたことで
鎮痛効果を発揮することも十分考えられるでしょう。
◆情報提供
これも、セミナーでお伝えしていますが、
安心していただくために、鍵になってくるのが
・情報提供
でしたね。
患者さん、利用者さんは、
我々医療従事者からの情報によって
「条件づけ」されます。
その「条件づけ」の中で
・事実
を
・解釈
していきます。
だから、我々はひとつひとつの
情報に責任をもち、
その影響の大きさを知りながら
対応していくことが肝要でしょう。
◆不安にならないで
さて、安心していただきたいのですが、
その時注意していただきたい
一言があります。
「あまり不安にならないで」
という言葉。
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ここから
いろいろな話ができますが、
今日は、シンプルに。
まず、
「不安のよいところ」
を考えてみませんか?
・・
・・
・・
・・
思いつきますか?
・・
・・
・・
・・
いくつかあるかと思います。
その中の一つに、
“挑戦するエネルギー”がある
ことがあげられるかと思います。
あなたも、
過去を振り返ってみて、
いかがでしょうか?
不安に感じるときの自分のやる気は?
不安の強さは、
やる気があるときですか?
やる気がない時ですか?
◆不安が邪魔するときは
でも、正直、あまり大きな不安は
心地良いものではないですよね。
そこで、不安を解消するのではなく
対処する一つの例を情報提供させて
いただきますね。
その方法は、
不安になる時間を決めておく
という方法です。
え!何それ??
と思われるかもしれませんが。
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不安を感じた時、
不安を消そう、解消しようとすると
実は、不安のことをまた思い出してしまいます。
子供に
「こぼさないように運んで」
とお願いすると
こぼしてしまう、みたいな話です。
あるいは、
赤ちゃんの写真を10秒ほど見せておいて
「では、これから1分間赤ちゃんのことを
思い出さないでくださいね!
では、スタート!!」
というワークで、
それを実感することができるでしょう。
思い出さないようにすると
思い出してしまうのです。
駆け込み乗車はおやめください!
といわれると、
駆け込みたくなる
(こともあるでしょう)
◆禁止事項より やること を決める
ということで、
禁止事項をきめると
結果的には思い出してしまうので、
やることを予め決めておくと楽ですね。
それが、
「不安になる時間を決めておく」
という方法というわけです。
あー不安だな。
ちょっと今この不安は
邪魔だな
と感じたら、
「では、この不安は、夜の10時まで
一度引き出しにしまっておこう」
という儀式を行って
今、自分がやりたいこと、
なりたい自分のために信じている
行動をしていくという方法です。
◆引き出しから出す
そして、
夜になってその引き出しから
出したくなったら出せばいいし、
その時、ま!いいか
と、どうでもよくなったら、
「10時まで待っていてくれてありがとう
でも必要ではなくなったみたいなので
さようなら」
といって寝る。。。
という方法もありかもしれませんね。
◆不安に対処
ということで、
「不安だな」と思ったときに
不安を消すのではなく
対処する方法の一例をあげてみました。
・禁止事項よりやること
シンプルですが、
実践するとしないでは、
大きな差がうまれると感じています。
よかったら、是非。
すべての人々のハッピーのために
IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳
追伸:
ちょっとしたワークの紹介
背臥位でのActive ALR
(伸展した片側の下肢を片方ずつ10cmあげる評価法)で
「転ばないように歩く」と3回心を込めて言った場合と
「安全に歩く」と3回心を込めて言った場合の
脚の重さの違いを感じてみて下さい。
あるいは、
感じてもらってみて下さい。