責任

先日、あるテレビ番組で
「小学校での食べ残し」を減らすための工夫について
クイズ形式で問題が出されていました。

次のような出題だったと思います。
(やや不正確ですが)

Q:「給食で、〇〇を△△に変えたら
  食べ残しが減った」

・・

さて、
給食で食べ残しを減らすために
取り入れられた工夫とは、

どんな方法だと思いますか?

・・

・・・

・・・・

・・・・・

通常の給食は、
当番の生徒がクラスみんなの分を
配っていくことが多いと思います。

その方法を変えたようです。

・・

・・・

・・・・

・・・・・

(食べ残したら

・罰する

・責める

・褒美でつる

などしては、いけませんね。

これらの効果は、「一時的」でしかなく
子どもの成長にはつながらないです。)

さて、

そのテレビ番組の答えです。

**

答えは、

配膳を ビュッフェ形式に変えた…

でした。

◇「自由」と「責任」

この答えを聞いて何を思いましたか?

ここから学べることは何でしょう?

ビュッフェ形式では、
自分で食べたいものを取っていきますね。

「自由」があります。

食べたい物を自分で「自由」に決めています。
「自己決定」です。

しかし、・・・

自分で決めたことで、
「責任」が生じるでしょう。

そして、・・・

自己責任が生じたことで、
食べ残した時に、
「言い訳」がしにくくなるでしょう。

 

◇言い訳

では、ここで、
「言い訳」についてちょっと
掘り下げてみましょう。

**

言い訳している時には、
自分には「責任」はない

・誰かのせい

・環境のせい

・交通機関のせい

など

自分に起こっている
望ましくない結果や
出来事に対して、

愚痴を言ったり、時には、
「被害者意識」が強くなる
こともあるでしょう。

でも、この考え方でいつもいると
「自分では、自分の人生をコントロールできない」
という意識をどんどん
強化してしまうことになります。

自分の人生をコントロールして
感情的にも安定して過ごしていくためには、

自分に起こることは、
自分の責任だと”考える”ことが
肝要だと言われています。

コースでも時々紹介してますが、
「雪が降っても自己責任」
ということを言っている方もおります。

店をやっていて、雪が降ったから
お客さんが来ないと嘆くのではなく、

ゆきが降ったときにこそ、
出来ることで、今までにやっていなかった
ことは、無いかと創造性を発揮
していくことが大切、

というようなメッセージです。

◇言い訳が少なくなる関わり方

再度、
食べ残しのことで考えてみると
食べ残したときに、

「ちゃんと食べなさい」

「残しちゃダメでしょ!」

と指導したとしても、

きっと

「言い訳」をするでしょう。

自己決定していないと
言い訳も出て来るものです。

言い訳が生じない関わり方として
「自己決定」できる
「ビュッフェ形式」は
効果的な「システム」だと思います。

  • 個人を責めるな!
  • システムを責めろ!

ですね。

 

◇ビュッフェ形式で困ることは?

ここまで、ビュッフェ形式の
メリットをあげてきましたが、
子供が好きものを取り過ぎで
足りなくなってしまうのでは?

と思う方もいらっしゃるかと思います。

しかし、
そこは、「他の人のことも考えて」と
子供たちに伝えているようです。

まさに、

コースでお伝えしている
選択理論心理学の「責任」の概念、

「他人の欲求充足の邪魔をしないで
自分の欲求充足をする」

ですね。

きっと小学校の現場では、
もっと細か声かけや、
栄養バランスの工夫など
をしているとは思いますが。

◇リハビリの場面での自己決定

リハビリの場面で、患者さん、利用者さんに
自己決定をして頂く場面は多々あると思います。

例えば、自主練習プログラムの決定の場面では、
いかがでしょうか?

セラピストの一方的な期待で
相手に提示していませんか?

「では、これを一日3セットやって下さい」

「いつも姿勢をよくするようにしてください」

など。

必ずしもこのやり方が悪いわけではないですが、
前回は、「やってみます」と言っていたのに、
次回お会いした時にプログラムを
あまりして来ていない時には、

「自己決定」を意識した関わりになっていたか
セラピスト側が再確認していただくとよいと思います。

例えば、
自己決定していただく質問として

「このエクササイズ、家でも出来そうですか?」

「このような姿勢を普段意識できそうですか?」

など

と伺い、

「はい」というお返事を頂けたら、
その時には、
前述の「責任」が発生すると共に、

ご本人は、
自分の家での生活や環境のことを考えて
エクササイズをしている自分や
姿勢を修正している自分を

イメージしているので、
その後の実際の行動も
変化しやすくなると
予想されます。

◇ 注意したい「こころ構え」

最後に注意したい「こころ構え」を確認しましょう。

自分で決めてもらったら、
 相手の行動を変えられる

というマインドには、
注意した方がよいようです。

あくまでも、
やるかやらないかは、相手次第。

<こちらが、自己決定の質問を投げかけて
相手の行動を変えたのではない>

ということです。

この点は、つねに、自分でも「振り返って」
いきたいポイントですね。

今回は、給食の食べ残しを減らすための工夫から

・自己決定
・責任と自由
・言い訳

ということについて
一緒に考えてみました。

いかがでしょうか?

何か得られるものはありましたでしょうか?

私生活や臨床の場面での、ご自身の振り返りにも
活かしていただければ幸いです。

すべての人々のハッピーのために

IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳