【ILPT便り】第115回『 親密感を感じるために〇○点を探そう! 』

ラポール

私が患者さんに関わっている中で、
その方とすごく親密感を感じる
タイミングがあります。

そのタイミングは、
きっと皆さんも感じることが
あると思います。

ズバリ、そのタイミングは、
「共通点」が見つかったときです。

例えば、

・趣味

・出身地

・部活動

・出身大学

・現在の住所

・旅行先

あるいは、

・価値観

・期待する事

などがあげられるでしょう。

「あ、そうです何ですか

私も・・ですよ」

などの場面。

いかがでしょうか?

問診時や、
普段の関わりの中で
共通点が見つかったときに、
親密感が急に増す感じはしませんか?

 

◇コミュニケーションの基盤

 

この共通点の話題は、

ILPTメインコースで、
何回も話題にしているかと
思いますので、
すでに参加されている方は、
一緒に復習しましょう。

**

コミュニケーションの基盤は、
ラポールだといわれています。

ラポールとは、

お互いに信頼関係があり、
「自然な親密感」が存在する状態だと
されています。

その方法としは、

・ペーシング

相手の話すスピードや

声の調子、

呼吸のペースに合わせること

・ミラーリング

相手のしぐさ

振る舞い

表情

を合わせること

そして

・バックトラック

相手の言葉に合わせて

伝え返すこと

が主な方法とされています。

きっとこれらは、
普段の臨床で、自然にできている方が
多いのではないかと思います。

いかがですか?

振り返ってみて。

・相手がゆっくり話す時は、
ゆっくりと

・相手が辛そうな表情ときは、
その表情に合わせ

・重要な言葉は、繰り返し
オウム返し

されていませんか?

 

◇さらに親密感を高めるために

 

では、以上の3つのほかに、

今までの経験で、どのような時に
相手との距離が「近くなった」、
つまり、
親密感を感じたかを考えてみると、

・・

・・

・・

・・

先にあげた、
お互いの「共通点」が
あげられると思います。

先ほどあげたのは、

・趣味

・出身地

・部活動

・出身大学

・現在の住所

・旅行

**

・価値観

・期待する事

など でしたね。

東京のクリニックで働いていた時、
担当になった患者さんが
私の出身地、長野から通って
下さっていましたが、
かなり、親密感を感じていました。

きっと、皆さんも
振り返ると多くの経験があるかと思います。

 

◇普段は意識しているか?

 

さて、

ここで、改めて
普段関わることの多い家族や
職場のスタッフのことを考えた場合、

お互いの共通点を意識することが多いですか?

それとも、

お互いの相違点を意識することが多いですか?

・・

・・

・・

一概には、言えないかと思いますが、

あまり良好な関係ではない方がいた場合、
相違点がどんどん気になり

良好な関係の方の場合は、
相違点があっても気にならず、
共通点が沢山見つかるかも
しれません。

例えば、
職場での共通点を考えると、
<職場の理念に沿った行動>
という観点もあるでしょう。

夫婦であれば、
<より幸せな家庭を築くため>
という観点もあるでしょう。

話合いをする時にも、
その共通点を確認すると
お互いの行動の
相互理解がしやすくなるでしょう。

 

◇意識して探すために

 

ILPT腰痛治療セミナーでも
お伝えしておりますが、

我々は過去の経験に基づいて相手を
自叙伝的に評価したり、
アドバイスしたり
してしまうものです。

その結果、

自分の意見に相手が賛成しないと
すぐに相手が間違っていると
思ってしまいます。

相違点を見つけようという
意識が強いと相違点ばかりが
気になってきて、

批判的な態度や言葉で
接してしまうことが
あるかもしれません。

それとは、逆に

共通点を見つけようという
意識を強く持つと、
今まで気づかなかった
相手の良い面に気づける
かもしれませんね。

そして、

相違点も尊重できるように
なるでしょう。

 

◇共通点を探し、相違点を尊重する。

 

こころとカラダの健康を考えたら、
身近な人、そして、
一緒に働くメンバーとは、

適度な親密感をもって
過ごしていった方が
メリットがあるでしょう。

そのために、

共通点を探すこと

そして、

相違点は尊重する

<決めて>過ごしてみては
いかがでしょうか?

すべての人々のハッピーのために

IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳

ラポール

追伸:

 

イラッとしても、大丈夫。
その時は、自分の期待することとの相違点に
気づけているだけ。

違って万歳。違って当たり前。

落ち着いて、共通点を探していきませんか?