【ILPT便り】第103回『 行動を四つの要素で考えてますか? 』

行動

–●○ ILPT主宰 赤羽秀徳  ○●–

こんにちは。赤羽秀徳です。

突然の質問ですみませんm(__)m

質問です!
 
 「今から、10分程前、何をしていましたか?」

・・

・・

・・

・・

・考え事をしていた?
 
・歩いていた?
 
・膝の痛みを感じていた?
 
・ちょっと嬉しいことがあって
 喜んでいた?

など

いろいろ返答が返ってくると思います。

お考えいただきありがとうございます。

◆行動を細分類すると

先ほどの、

「今から、10分程前、何をしていましたか?」

という質問に対して、
例として4つの返答
を挙げましたが、

分類分けをしてましょう。

と、

答えを書こうと思いましたが、
4つの分類分けは、
【ILPTセミナー】に参加された方は、
是非、一緒に復習してみましょう。

覚えてますか?
「車」のモデルを使って
ひとの行動を説明した理論

まず、今考えてみましょう。
言葉は、正確にお答えください。

・考え事をしていたは?

→ (    )

・歩いていたは?

→ (    )

・膝の痛みを感じていたは?

→ (    )

・ちょっと嬉しいことがあって
喜んでいたは?

→ (    )

いかがでしょうか?

4つのカッコが埋まりましたでしょうか?

では、正解を確認していきましょう!

・考え事をしていたは、

→ 【思考】

・歩いていたは、

→ 【行為】

・膝の痛みを感じていた

→ 【生理反応】

・ちょっと嬉しいことがあって
喜んでいた。

→ 【感情】

でしたね。
(これから参加される方は、
当日また確認しましょう!)

◆「全行動」という考え方

実は、例えば、

・・考え事をしていたは、

→ 【思考】

と、書きましたが、

正確に言うと、

考え事をしている時に(思考)、
座って (行為)
考えたら気分が楽になり(感情)
呼吸もゆったりしてきた(生理反応)

というように、

表現としては、
考えごとをしていた、
となっていますが、

その時に、他の3つの要素も
一緒に働いています。

同様に、

・歩いていたは、

・膝の痛みを感じていた

・ちょっと嬉しいことがあって
喜んでいた。

も、考えられます。

4つの要素の中の
特徴的なものが代表として
表現されていますが、

いつでも、
4つの要素が一緒に
そして、全体として
働いでいます。

選択理論心理学では、
これを【全行動】と呼んでいます。

 

◆車に例えるこのと有効性

そして、これらの構成要素を
4輪自動車に当てはめて
行きます。

4つのうち、
自分が直接対処しやすいもと
(前輪)

直接は、対処しにくいもの
(後輪)
に分けております。

つまり、

(*すでに、ILPTメインコースに
参加されている方は、
大丈夫ですよね!!)

・感情

・思考

・生理反応

・行為

のうち、

どの二つが前輪で、
(前輪は、向けをかえられますね)

どの二つが後輪か?
(後輪は、前輪の行き先についてきます)

正解は、

前輪は、

・思考

・行為

後輪は、

・感情

・生理反応

です。

(でしたね)

ILPTセミナー後、
メインコースの中で、
確認するとお忘れになっている
方も、いらっしゃいます。

すみません。

これは、講師の責任です。

◆忘れないために

この車のモデルで
人の行動を説明するのは、
行動変容を支援するときにも
大変役立ちますので、
利用法を一つ紹介しておきます。

・患者さん、利用者さんが

前輪に注目しているか?

後輪に注目しているか?

を、確認してみてください。

注目と言いましたが、
感心 と考えてもいいと思います。

会話の中で、

「来週、こんな予定が入っていて楽しみ」

「今日は、こんなことをやってみたい」

「昨日は、こんないいことがあった」

という方は、前輪に注目しているでしょう。

一方

こちらが尋ねる前から
「今日も、腰が痛くてね」

「別にやりたいこともないね」

「気分がのったらやるね」

など、という方は、
後輪に注目しているでしょう。

◆後輪に寄り添って…

先ほどもお伝えしてように、
後輪は、直接は対処できません。

前輪に対処したり、働きかけた結果
変化していくものです。
後輪に注目している人には、
傾聴しながら
感情、生理反応

【寄り添って】

その時に、できることを
一緒に考えていきましょう。

その考える過程で、
前輪に注目、関心が向くように、
相手の状況、価値観を大切に
していただれば、

きっと、効果的な
対応ができると思います。

◆ まとめ

・人の行動は、全行動で考えられます。

・直接、対処できる要素(思考・行為)と、
できない要素(感情、生理反応)を
いつも念頭に置いていきましょう。

すべての人々のハッピーのために。
IAIR認定アドバンスインストラクター
複合的腰痛アプローチ
IAIR Low back Pain Technology(ILPT)
主宰 赤羽秀徳

 

追伸:

少しでも、前輪の向きが変わり、
しばらくすると、大きな変化になります。

焦らず、小さな達成を支援していきましょう!

ご自身も、小さな達成を積み上げながら…。