【IAIRコラム】 No138『 “100%○○”の叱り方で、やる気アップ!! 』

 

叱り方

 

最近、どんな場面で、誰を、
どのように、叱りましたか?

仕事上や私生活で
叱(しか)りたくなる場面は
誰にでもあるかと思います。

・職場のスタッフに

・子どもに

・配偶者に

・ご近所の方に

など

◆「叱り方の方針」

あなたは、叱るときに
方針を持っていますか?

例えば、

1.一度叱ることで何とか
相手の行動を変えるようにする
(回数の方針)

2.目を見て叱るようにする
(態度の方針)

3.叱りたくなっても、叱らない、
あきらめる。

など

いかがでしょうか?

何か意識されていますか?

◆逆上がりの練習をする子どもを例に

 

では、

一つ例を挙げて考えてみましょう。

「自分の子どもが
鉄棒の逆上がりの練習をしていて
なかなかうまくできない。

本当は、毎日練習すれば
上達しそうなのに、
親に言われたときに
時々練習するのみ」

という場面で
どんな叱り方があるか
考えてみましょう。

・例1:

「逆上がりの練習!
毎日練習しないやつはだめな奴だな
もっとやる気になって毎日やらないと…」

・例2:
 
「逆上がりの練習!
久しぶりだけど、よく頑張ったね。

しかし、

毎日やらないと上達しないよ」

・例3:

「逆上がりの練習!
久しぶりだけど、よく頑張ったね。

さらに、

頻度を上げて練習できたら
もっと上達が早くなるし、
頑張っているのをみると
こっちも嬉しくなるよ」

など、

叱るといっても
様々なパターンがあるかと思います。

 
◆しかり方の分析

これらのパターンを
詳しくみてみましょう
・例1の

「逆上がりの練習!
毎日練習しないやつはだめな奴だな。
もっとやる気になって毎日やらないと…」

は、

否定形 で問題点を指摘しています。

相手は、自分のできていない部分に
注目するようになるでしょう。

多くの場合、指摘されて
不快な気分になるでしょう。

・例2の

「縄跳びの練習!
久しぶりだけど、よく頑張ったね。

しかし、

毎日やらない上達しないよ」

は、

まず、相手の良い点を伝えてから
問題点を指摘しています。

例1に比べると、
不快な部分は少なくなり、
やる気も少しは、
出てくるかもしれません。

・例3の

「縄跳びの練習!
久しぶりだけど、よく頑張ったね。

さらに、

頻度を上げて練習できたら
もっと上達が早くなるし、
頑張っているのをみると
こっちも嬉しくなるよ」

は、

まずは、相手の良い点を伝えてから、

問題点を指摘するのではなく

・助言や情報提供

・こちらの想い(I message)

を伝えています。

さて、いかがでしょうか?

この 3つのパターン。

あなたが、
子どもだったら
どの叱り方をされたいと
思いますか?

あるいは、
叱るだったら
どのパターンで
叱りたいと思いますか?

私は、例3を目指したいと
思います。

当然、場面によっては、
他のパターンになることもある
とは思いますが…。

 

◆振り返りが大切

大切なのでは、
自分が期待する結果が
その叱り方によって
得られているか?

を、振り返ることだと思います。

期待する結果が得られていない、
と、気づけたときには、
【別の選択肢】があることを
是非、思い出して
いただければと思います。

◆否定的と肯定的の比率

では、ここで、例3の
表現を改めてみてみましょう。

例3のパターンには、
否定的な表現がなく
100%肯定的な表現と
なっています。

英語で言うと

 Not

 But

はなく

 Yes
 
 And

で構成されています。

なので、
叱られていても、
不快な気分にはなりにくいでしょう。

あるいは、

叱られているとは思わず、
“ほめられている”と感じる
かもしれませんね。

 

◆自主練習をしない方の対応

臨床では、こちらが是非やってほしい
と思っている自主練習をなかなか
継続してやっていただけない、
ということもあるかと思います。

そんなときこそ、
もう一度、自分の表現を
振り返ってみると、
気づきがあるかもしれませんね。

◆目的は?

 

叱ることの目的は、

自分の関わる方が、

・自ら 考え
・自ら 決断し
・自ら 行動できるようになる

ことをサポートする
ことだと思います。

もし、
今、あなたが誰かを
叱っていて、

あなたの期待するように
相手の行動が変化しないときには、

あなたの発する言葉が

Not

But

なのか、

Yes
 
And

なのか

振り返っていただくと
あなたの課題が明確に
なってくると思います。

是非!

すべての人々の“ハッピー”のために。

参考書籍:前野隆司著「幸せのメカニズム」実践・幸福学入門 講談社現代新書

国際統合リハビリテーション協会
認定アドバンスインストラクター

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

追伸1

他人の行動を変えることはできませんが、
他人に期待することは、できます。

追伸2

ILPT腰痛治療セミナーを受けた方からは、

「腰痛治療だけでなく、【私生活の中】でも
セミナーの内容を活かしていきたいと思います!」

との感想もいただいています。

追伸3

隔週金曜日に、
ILPT腰痛治療セミナー参加予定者、および
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予習、復習となるとともに、

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