【IAIRコラム】No135 『 免疫力を高める“舌”の使い方とは? 』

舌と免疫力

先日、ある場所で、
38人の方にご協力していただき
あるテストを行いました。

その結果、
16名の方が
そのテストをクリアー
できませんでした。

38名中16名。

そのテストは、
免疫力の強さの予測にも、
役立つといわれています。

では、

今、一緒に
そのテストをやってみませんか?

行って頂くのは、
嚥下機能のテストです。

やり方は、シンプル。
10秒もかかりません。

では、早速説明します。

手順1.ご自身の舌の上に、
少し、唾液を溜めて下さい。

準備できたら

手順2.唇を軽く開けて下さい。

手順3.唇を開けたまま、唾液を
飲み込んで下さい。

テストは以上です。

ご協力ありがとうございます。

いかがでしたか?

・手順通りにできましたか?

・飲み込むのは、楽にできましたか?

できていれば、
おめでとうございます。
このテストは合格です。

すみません。

残念ながら、

・上手く飲み込めなかったり、

・唇を閉じてしまったりして、
大変だった方は、

このテストは、合格には、
なりません。

でも、

ご安心下さい。

今からでも、努力すれば、
きっとテストが楽にクリアー
できるようになるでしょう。

どんな努力をしたら良いかは
後ほどご紹介しますね。

舌の機能のテスト

実は、このテストで
「舌」の運動機能を
チェックできるようです。

今まで、ご自身の舌の機能に
注目したことはありますか?

その他、日常生活で舌の機能を
チェックするとしたら、

・安静時、口呼吸になっていないか?

・食事中、食べ物が口からよくこぼれないか?

・食べているとき、口を開けていないか?

・飲み込むとき、歯の隙間から
舌が前に押し出されないか?

・いびきをしないか?

等が、あるようです。

過去の私は、

口呼吸になっていたり、
飲むこむとき、舌を前に
出すことがあったり、
(特に家で、リラックスしていると)

いびきをしていたり

がありました。

でも、今では、
大分改善できています。

まずは、口呼吸の改善を

先に述べたように、

舌の機能が本来の
働きを保つことで、

免疫力も向上し、
全身の健康にも大きく
影響されてくるようです。

大きなメリットとしは、
鼻呼吸が自然にできるように
なるということ。

(但し、鼻炎などで
鼻が閉鎖している場合や

神経、筋などの生理的異常で
口呼吸をせざるを得ない場合
もありますが)
口呼吸の場合は、
舌が本来の働きをしていないので、
舌の機能も低下してしまうようですが、

口呼吸以外にも
舌の機能低下の原因となるのは、

・指しゃぶり

・頬を吸う
(口を尖らせるように)

・唇を巻き込む

などがあるようです。

これらの癖を続けていると
歯列がきれいなUの字でなく
舌側に傾いたり、

歯並び自体が歪んでくるので、
歯列をよく観察することで、

そのような癖をしているか否か
の予想がつきます。

癖は、ほとんど無意識なので
仲の良い誰かにお願いして

・指しゃぶり

・頬を吸う

・唇を巻き込む

などのことをしていたら、
知らせてもらうように
お願いしておくとよいでしょう。

では、
ここで、質問です。

すでに、ご存じの方も
いらっしゃると思いますが、
【舌の定位置】って知ってますか?

・・

・・・

(正直私も、以前は知りませんでした)

では、

ご紹介しますね。

舌の定位置は、

1.舌の先が、
上の前歯のつけねあたりにある。

そして、

2.舌全体が上顎に軽くふれている

のが、正解。

今、ゆっくりその位置を
確認してみてください。

・・

・・・

さらに、

舌以外の部分の理想的な状態としては、

3.上下の歯が接しておらず
わずかにあいている状態

4.唇は、リラックスして軽く閉じ
鼻呼吸をしている
というのが理想の様です。

これで完成です。

これが、舌の機能をよくするために
努力してほしいことの一つです!

鼻呼吸が辛い人は、
まず、その原因を取り除かないと
いけないので、
無理はなさらないでくださいね。

舌の機能と早食い

ちょっと、
話題は、変わりますが、

患者さん、利用者さんで
症状が長引いている方の中に

「早食いです!」

「ゆっくり食べようとしても
ついつい・・」

逆に

「なかなか飲み込めなくて
食事に時間がかかってしまうんです」

という方は、いらっしゃいませんか?

あるいは、

ご自身は、いかがでしょうか?

「健康のために、よく噛んでゆっくり
食べましょう。

まずは、30回・・」

というようなアドバイスを
聞いたことあるかと思います。

私も、そのようなアドバイスを
してきました。

そのアドバイスですぐ
改善できるケースと
できないケースがありませんか?

その際、

今回のテーマである

「舌の機能」という観点から
みていくと、早食いの理由が
納得できるかもしれません。

…。

止める癖、すべき習慣

今回は、

「舌の機能」に
注目してお伝えしてきました。
舌の機能低下を
そのままにしておくと、

虫歯

歯周病 になりやすかったり、

風邪を引きやすかったり

もするようです。

これらのことは、

口呼吸 という観点から
考えていただければ、
ご理解いただけると思います。

舌の機能を改善させるためには、
様々な方法がありますが、

1.まずは、
 
   指しゃぶり

   唇を吸う、
 
   頬を吸う など
 
 癖に気づき、改善し
 
 
2.舌の定位置

を、意識することから
始めてみてはいかがでしょうか?

すべての人々のハッピーのために。

参考資料:筒井塾咬合療法研究会 力のコーディネータ―認定コース 資料
参考書籍:筒井照子 著:顔・からだ・バランスケア,医歯薬出版

国際統合リハビリテーション協会
認定アドバンスインストラクター

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

追伸1

さらに、細かいことに
興味がありましたら、
参考文献をご参照いただければと思います。

追伸2

IAIR認定セミナーでは、
いつも施術中の体の使い方をお伝えしております。

セラピストの施術中の体の使い方の“癖”が
治療結果を左右するからです。

TuneUpセミナーで、かなり詳細に学べます。

【IAIRセミナー紹介ページ】 http://iairjapan.jp/calendar