IAIRコラム 第125回『 椎間板内圧の正しい情報は?? 』


No125『椎間板内圧の正しい情報は?? 』

★☆ 腰痛治療 × 温かな人間関係 ☆★

こんにちは。ILPT 主宰 赤羽秀徳です。

3月最初の月曜日、いかがお過ごしですか?

本日もお読みいただきありがとうございます。

今回は、いつもと話題を変えて
腰椎の力学について、
一緒に考えてみましょう。

内容は、
シンプルですので、
ご安心ください。

では、まず、クイズです。

腰椎の椎間板にかかる負荷について
お聞きします。

座位と立位を比べると、
どちらの内圧(圧迫負荷)が高いと
言われているでしょうか?

知らない方は、
直感でお答えください。

・・

・・・

・・・・

テレビや、

書籍でも

よく紹介されていますが…。

・・

・・・

はい。

ありがとうございます。

正解は、

【 座位 】です。

・・

おっと…

反論が聞こえてきそうですね。

すでに、
ILPTライセンス取得コースや
ILPT腰椎機能解剖学セミナーを

受けた方は、
是非、反論してくださいね。

***

実は、

テレビや書籍情報では、

椎間板の内圧は、
座位 > 立位

ですよ。

と、はっきり言われています。

きっと、
この情報の発信元は、

1976年のSPINE VOLUME1 NUMBER1
Nachemson先生の
データが元になっており、

このデータを基に
解釈をされた方の
意見かと思います。

実は、

3年前にも
このメルマガで
お伝えしたことが
ありますが、

その後、

2001年の
Clinical Biomechanics 16 Suppl1 の
Wilk先生らの報告では

座位での

・腰椎アライメントの違いや

・体幹の傾き、

・背もたれの利用の有無、

・筋緊張の状態 などによって

椎間板内圧が、

立位 > 座位

のこともあれば、

逆に、

立位 < 座位

のこともある。

・・

直立姿勢は、

座位と立位で腰椎のアライメントと
重心線が同じであれば

椎間板内圧は、

座位 = 立位 で、

ほとんど変わらない、
ということが

椎間板に圧力センサーを
挿入するという方法で
詳しく調べられました。

計算ではなく
直接計測していますので、
かなり信憑性は高いと思います。

***

いかがでしょうか?

この情報を知ってましたか?

あなたの関わっている方で、

「座位は
腰への負担が大きいから
痛みが出やすい」   と

思い込んでいる方は
いらっしゃいませんでしょうか?

今回は、

椎間板の内圧は、

直立姿勢だと

座位=立位

と言われています
という情報を
お届けしました。

シンプルですが、

この情報が、
少しでも、あなた、あるいは、
あなたの関わる人々のお役に
立てば幸いです。

すべての人々のハッピーのために。

国際統合リハビリテーション協会
認定アドバンスインストラクター

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

追伸1:

負担が大きい = 悪

負担が小さい = 良

では、ありません。
同じ重さのものを持っていても
腰痛を訴える人、訴えない人がいます。

その謎は、ILPT腰痛治療セミナーでお伝えしてます。

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追伸2:

臨床に役立つ解剖や力学の基本を改めて
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★福岡 2017年3月5日(日) 無事終了

★静岡 2017年3月20日(月・祝)

★東京 2017年3月25日(土) 今まで情報が抜けてました!!

★高松 2017年4月8日(土)

★岡山 2017年4月9日(日)

★新潟 2017年5月28日(日)

★富山 2017年6月18日(日)

★札幌 2017年6月25日(日)

★東京 2017年7月2日(日)

★大阪 2017年7月16日(日)

★仙台 2017年9月3日(日)

★名古屋 2017年9月10日(日)

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