腰椎脊柱管狭窄症の特徴的な症状は歩行時下肢痛および間欠跛行で、安静時下肢痛
は腰椎椎間板ヘルニアに特有の神経学的症状とされている。これまで、安静時下肢痛
と腰椎椎間孔狭窄との関連は報告されていなかったが、横浜市立大学の山田 勝崇氏
らは前向き研究を行い、安静時下肢痛はL5/S1椎間孔狭窄に特徴的であることを明ら
かにした。European Spine Journal誌2014年3月号(オンライン版2013年10月1日号)
の掲載報告。

研究グループは、L5神経根圧迫による片側の下肢痛を主訴に来院した腰椎椎間孔
狭窄症患者の臨床的特徴を明らかにする目的でプロスペクティブ研究を行った。

L5/S1椎間孔狭窄のためL5 /S1腰椎椎体間固定術を施行した38例(FS群)と、L4/5
脊柱管狭窄症のためL4/5の除圧あるいは除圧固定術を施行した60例(CS群)につい
て、臨床的および神経学的所見を比較した。

主な結果は以下のとおり。

・FS群とCS群で人口統計学的に有意差が認められたのは安静時下肢痛であった。
・安静時下肢痛の有症状率は、 CS群(35%)よりFS群(76%)で有意に高かった。
・安静時下肢痛の強度(VAS)も、CS群(1.3±1.9)よりFS群(6.6±3.1)で有意に
強かった。

原著論文はこちら
Yamada K, et al. Eur Spine J. 2014; 23: 504-507. Epub 2013 Oct 1.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24081690